AHAN活動打ち合わせのため本間日本館総本部館長がイラン共和国を訪問しました。訪問の折、テヘランに本部のある「イスラミック、リパブリック、オブ、イラン、合気会合気道」合気会イランイスラム共和国合気道(アリ.アグサグロ先生www.iranaikido.com)からの講習会の要請に応じ、テヘラン道場、旧アメリカ大使館内道場、飛行機で一時間余りのカスピ海の町ラシュトなど、総数500名余りのイラン合気道家たちと稽古を供にしました。
本間館長のレポート「イランで見つけたTeaPot イランイスラム共和国を訪ねて」やアルバムをご覧下さい。
イラン道場
ファシャード記
■韓国合気道連盟会長ユン.イカム先生、本間日本館総本部館長、
メキシコ講習会
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左からアルベルト先生、フラナンド先生、ユン先生、本間館長、 ミエ先生、ロベッカ先生 クアラトラ道場にて |
AHAN日本館総本部認定指導者として米国の日本館総本部での講習会を終えた韓国合気道連盟会長のイカム先生と奥様のミエ先生は本間館長の案内でメキシコ合衆国メキシコシテーのメキシコ合気道武産合気(www.mexicoaikido.com.mx
フラナンド.ロメン先生、AHAN日本館中央アメリカコーデネイター、AHAN日本館メキシコ)での講習会のため訪問しました。講習会はクラス別に分けられイカム会長、本間館長がそれぞれ指導し、二日間の講習会に150人余りが参加しました。
アルベルト先生の道場の皆さんと |
フラナンド先生の道場にて、右端はロシオ先生 |
フラナンド先生、そして奥様のロシオ先生は現在メキシコで最も活躍している合気道指導者でメキシコ国内、中央アメリカ各地での講習会の展開、AHAN活動など素晴らしい発展を遂げています。
フラナンド道場の講習会と前後してメキシコシテーから二時間余りのクアラトラ市のアルベルト先生の道場を訪問し講習会をしました。講習会は和気藹々と行われイカム先生、奥様のミエ先生、フラナンド先生、本間館長、そしてアルベルト先生、奥様のロベッカ先生が交代で指導に当たりました。二日間の講習会の合間には近郊の2000メートル山頂にあるダヤグラパン.ピラミッド遺跡を訪ね雄大で神秘的な景色を堪能しました。
アルベルト先生の道場は地域に密着した集会所的な道場で大家族的な雰囲気の素晴らしい道場です。
全員元気に2750段を登ってピラミッド遺跡に |
遺跡の前にて先生方 |
ローカルな経験も積極的 |
AHAN本部から贈られた地球儀を囲む
クアラトラの子供たち |
クアラトラの道場で子供たちを指導するミエ先生 |
この講習会には日本館総本部マイケル.バレラ指導員、総本部スペイン語担当ローズ.べナーラさんが日本館総本部より派遣されました。バレラ指導員はユン先生の受けとして大活躍、ベルトの穴が二つ戻ったと大喜び、ローズさんは同時通訳として大活躍してくれました。ご苦労様でした。
AHANメキシコ
フラナンド記
■本間館長ハンガリー共和国訪問、翻訳出版記念の為
平成19年6月21日〜25日 |
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武徳館合気道々場の方々と |
すでに7ヶ国語に翻訳されている本間館長の著書「Aikido For Life」のハンガリー語訳出版を記念して本間館長がブタペストを訪問してくれました。セーヌ川に近い由緒のあるホテルへご案内したあと私が所属する道場「武徳館」道場へ。
武徳館道場は旧市内にある石造りの大きなビルにはさまれた古い教会を改築したもので、吹き抜けの教会ドームを4階に仕切り、大小6道場、1多目的ホール、1博物館、受付ホールの前には育児ルーム、レストラン設備の整った大きなくつろぎホール、それに床暖房の入ったロッカールーム、サウナ、ジャクジ、マッサージルームなどなど総面積三千平方メートル、教会の買い取りと改修工事の総費用5億6千万円を費やした本格的なもので、おそらくヨーロッパいや世界でもこれほどの施設はないのではーーと思っています。持ち主はイスラエル系ハンガー人の青年実業家の方です。空手を稽古しており彼の先生がデレクターのミスコリッチ氏。ハンガリー市民に武道の殿堂として、あるいは文化の育成の場として提供するため昨年10月にオープンしました。
武徳館ビルデング
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デレクターのミスコリッチ先生と本間館長、
道場正門前にて |
合気道は35歳のサライ.バラージュ先生が指導しています。バラージュ先生は14年稽古をしていながら合気会初段、どの流派にも属さない、そしてどの流派も学ぶ独立合気道家です。旧共産圏の合気道家に多く見られる昇段のチャンスがなかったり、経済的理由で段位に興味を持たない合気道指導者の一人です。それでも100人余りの生徒を持ち生徒の技術的レベルも高いのです。
ハンガリーは89年にロシアから独立。旧ソビエトのゴロバチョフ政権のころにはすでに武道の稽古などに関する規制が緩やかになっていましたが、規制を潜り抜け技術本などを密かに入手して各自がそれぞれ技を練っていいました。この話は旧ソビエト圏の国々で共通する懐かしい思い出でもあります。87年フランスの田村師範が始めて合気道指導者としてハンガリーに来ましたが持続する合気道普及には至りませんでした。現在では4人ほどの指導者がパイオニアを名乗って活躍しており市内に40ヶ所余りの道場や稽古場所があります。
サライ先生と本間館長 |
ハンガリーには高段者がいないうえ、近在の国や日本から日本人高段師範がたまに訪問し、それぞれのグループを中心に活動をするため一本化が図れないと云う皮肉な現象が起きています。その事に嫌気をさす仲間も実に多いのです「合気道のハーモニーってナンですか?」これが私たちの大きな疑問です。高段師範は数年に一回2−3日やってきて昇段試験をして金を持って帰るだけであり、マンネリ化した指導を「基本技こそ大切」と逃げ切っている様に思えて新鮮さがありません。我々はもっと指導を受けたいというのが本音です。金と暇のある者が毎回のように段位を上げていくが技や指導力はなく道場ばかり増えて混乱を増すだけと思えて仕方ありません。中には宿泊などのない一般的な講習会参加費用が500ドル、初段位取得のためには現地指導者に1000ドルを払うのが通常というケースもあります。はたして師範たちはこの事実を把握しているのでしょうか。同じ合気会発行の同じ段位の免状がプレミア付きで販売されているとしか理解できないのが現状です。昇段した喜びを高額な寄付とするのは自由でしょうが、それが当然の事前請求では何の試験かわかりません。
美しいブタペストの旧市内 |
翻訳記念講習会には多くの合気道家が集まってくれました。とくに合気会小林道場のブタペストグループが大変友好的に参加してくれ感謝しております。小林師範の武道家としての指導理念が伺えました。私たちは今後も段位や組織にこだわらないで自己の合気道修行に勤めていきたいと思います。
本間館長がブタペストの町を楽しんでくれたようで私たちも喜んでいます。我々の仲間アコスさんの感想があります。こちらご覧ください。
ブタペスト在 匿名合気道家
本間日本館総本部館長がトルコ4都市を訪問しました。稽古着を担いで(本間館長は稽古着だけは必ず機内に持ち込み手放さない)町から町に。武者修行と位置付けての世界行脚。今回のトルコ訪問を本間館長の手記で掲載します。
編集部
*トルコ、アンカラ講習会
平成19年6月25日〜27日 |
アンカラ道場の皆さんと |
ブタペストからトルコ.イスタンブルへのフライトが5時間の遅れ。4日前には12時間アメリカから飛んで、ドイツのフランクフルト到着が3時間遅れ、乗り継ぎが出来ずチケットの書き換えに300人余りの乗り継ぎ客と4時間並んだばかり。世界中を飛び回っていると天候や機体整備などのいろいろな事情で遅れやキャンセルは良くある事で「安全こそ第一」と我慢もできるが、ルフトハンザの客に対する態度は横柄、不親切。順法闘争よろしくマイペース。ドイツ.ルフトハンザ航空には過去にも幾度もやられている。オリエンタルに対するドイツ人の国民感情か。白人の客には実に愛想が良い。ドイツ人にいたっては神様の様な扱いである。飛行機を乗り継ぎ国々を飛び回る私にとって航空会社国際線の職員の態度は国民感情を計るよい目安となる。ルフトハンザはもうごめん。キャンセルしトルコ航空に。いつ何処のカウンターでもトルコ航空の職員の人当たりは良い。特に日本のパスポートを出すと「コンニチワ」と帰ってくる。トルコは日本、日本人に友好的であるという通説を裏付けてくれる。エコノミーが満席なのでビジネスにエコノミー料金で入れてくれる。
イスタンブールで乗り換え、首都アンカラへ。AHAN日本館アンカラの世話人バヌさん達が迎えてくれる。昨年の和太鼓公演で活躍してくれたスタッフたちである。ここは2日間の滞在。トルコ合気会アンカラ道場で稽古。門下生も増え活気がある。木剣、杖のレベルが前回の訪問より上達している。イスタンブルからアリ.ウルダグ先生(トルコ合気会www.aikidoturkey.com)も夜行バスで駆けつける。
アンカラ道場の稽古風景 |
最近のアリ先生の活躍は凄まじい。AHAN思想を実行し数日前には恩師でありトルコ合気道のパイオニアである和歌山の熊谷師範を招聘し400人ものトルコ合気道家を集め講習会を成功させたほか熊谷師範の感謝の会も盛大におこなった。「競い合うのはやめて一緒に稽古した仲間全員に声をかけろ、熊谷師範に敬意を表せ、公共へのサービスは忘れるな」この三つの助言を忠実に守ってくれたのが成功の基。講習会の収益の一部は「孤児路上生活者支援センター」に寄付。AHAN日本館総本部の助言を基に独自のAHAN活動が展開され、さらには成功に結びついている事は嬉しい。
アンカラのバヌさんなど昨年の和太鼓公演スタッフ3名の慰労感謝としてアンカラから2時間ばかり飛ぶエーゲ海に面した都市イズミルに同行する。
*トルコ、イズミル講習会
平成19年6月27日〜29日 |
イズミル道場の皆さんと |
飛行場を出るとオレアンダーの樹花が咲き乱れる、夏はこの花でいっぱい。
なんとこの花は有毒とか「綺麗」といって唇など寄せないほうがいい。
オレアンダーはこの季節どこでも |
エーゲ海の風が心地よい |
トルコ合気会イズミル道場のアカエル指導員が私とウルダグ先生を迎えてくれる。100年ぶりの最高気温51度を記録しているという。しかしエーゲ海からの風がそれ程暑さを感じさせないが日中はホテル内に。アンカラから同行した若い方々、和太鼓コンサート、イスタンブル公演のスタッフでAHAN日本館イスタンブルの世話人町恵美さん、スタッフのベジヒさんなどは元気に外出。
帯を直してやるウルダグ先生 |
イズミル道場のアカエル指導員と |
稽古は涼しくなった夕方、イールル大学(9月9日記念大学)体育館で。稽古着が汗でスルメの様にガワガワになるまで10分。やがて多量の汗からダラリと体にへばり着く。門下生たちの殆どは柔道着、下にはテーシャツ、よく持つもんだ。翌日は郊外の野外スポーツクラブで木剣、杖の稽古。滞在中海岸沿いを一時間の早朝ジョギング。気持ちがいい。馴染みのレストランは毎晩通う。トルコの食事はウマイ。
*トルコ、イスタンブル講習会
平成19年6月30日〜7月2日 |
トルコ合気会イスタンブルの皆さんと |
トルコ合気会の本拠地つまりはウルダグ先生の本部のあるイスタンブル。国際観光都市でもある。橋を隔ててトルコの人々はアジアとヨーロッパで暮らす。歴史ある美しい町、これまでの海外訪問では一番訪問している町である。
2日間の夕方の講習会、ウルダグ先生の古い門下生が集まる。アリ先生、熊谷師範の講習会の成功からか実に機嫌がいい。油断するなと助言する。一緒に稽古を始めた仲間を乗り越えリーダーシップは持っても、その分不満を持つものが出てくるのは世の常。私自身の稽古は調整程度にして今回の海外訪問最大の目的であるイラン訪問にそなえる。長期に海外に出る時はコンデションの調整、維持が合気道を稽古指導する以前の大きなテーマであり、失敗の上に合気道は存在しない。
腰投げの希望があって |
ウルダグ先生の自宅で夕食をご馳走になる。奥様、娘さん二人、お孫さんに囲まれての厳格な親父であった。ただし孫だけにはメロメロのようだ。トルコの家庭料理を満喫する。
AHAN日本館イスタンブルの町さんから「Aikido For Life」が無断で引用された合気道本があると報告あり。トルコ語のハードカバー、私の24章のうち18章のイラスト、文章が完全盗用されている。他も部分的に盗用されていた。盗用されるほど興味を持ってくれるのは有りがたいと複雑な気持ち。8カ国語目の翻訳出版を企画していた担当者は大いに怒る。対応をウルダグ先生に任せる。
*トルコ、マルマリス講習会
平成19年7月10日〜12日 |
左からアルパー指導員、ウルダグ先生、本間館長、イナグ指導員 |
イラン訪問から再びトルコに。イスタンブルから1時間ほど飛んで地中海のリゾート地マルマリスへ。急に決まった日程で本部帰館を延ばした。飛行場はなく近くの町ダラマンから1時間30分余りのドライブ。ウッセン.イナグ指導員が飛行場で待つ。山道をドライブして突然マルマリスの町が一望に、濃緑色の海が美しい。人口15万人の町が夏には1千万人のリゾート客が訪れるとの事、日本人や東洋人は出会わない、イギリスなどのEU諸国からの客という。海岸はパラソルだらけ。ここはトップレスは常識、目の保養どころかやり場に困る57歳のオヤジ。ここがイスラム圏のトルコかと目を疑う。しかしこれが長い間ヨーロッパとアジアの間の生活で培われたトルコ人の寛容性なのかもしれない。イランから戻ったばかりの私の目には特に驚きであった。
マルマリスの海岸を望む |
地中海沿いのビルに講習会の大きなバーナー。稽古場所は海に面した高級リゾートホテル。きわどい水着姿のなか稽古着に袴は異様に見えるかも。「トルコ合気会マルマリス稽古グループ」程度の集まりであるが門下生は文化人や事業家などプロフェシュナルが殆ど。アルパー指導員がこの町でウルダグ先生の傘下で始めて2年目。帯の締め方からの稽古であったが合気道に関する情報量は多いようである。大切な体を使っての稽古が頭が重くなって動けないようではダメである。
素晴らしい人たちではあるけど、稽古の取り組み方の舵を変えるのが将来の課題であろう。
同じトルコでも地域によってまったく門下生の合気道に対する理解、解釈が異なる。指導に訪れた道場の門下生がどの辺に合気道を位置付けているかを即座に判断し対応する事の大切さを知る。マイペースのアングルで入らずに相手の開いているドアから柔軟に入り込める指導者になりたいと思っている。何でもかんでも転換法が基礎、正面うち一教が基本では私自身の稽古にもならない。他の部分から入ってそれらの基本を炙り出すというのも稽古法であろう。技や自己の稽古不足、指導法の研究不足を「基本こそ大切」と逃げ切る高段師範のなんと多い事か。現代の情報化時代、門下生も師範、指導者をしっかり見比べている。肝に銘じておかなければならない。アモスにある教授村というプライベートビーチで今回の旅の疲れを癒す。
それにしてもウルダグ先生のご苦労には頭が下がる。今回私が訪れた4ヶ所、さらに数カ所の町を夜行バスを使って5時間、8時間の移動をして毎週巡回指導をしている。彼の努力もあるが家族のサポートも素晴らしい。
合気道日本館海外講習会報告
■AHAN日本館総本部「認定指導者」海外派遣研修07
韓国合気道連盟会長ユン.イカム先生、デンバー講習会
平成19年5月11日〜16日 |
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日本館庭園にて。左からユン先生、ブッシュ日本館副会長、ユン夫人ミエ先生、本間館長 |
世界各地で合気道の普及に努めているユニークな指導者を支援するAHAN日本館総本部認定指導者制度。団体、所属に関係なくそれぞれの環境で合気道の指導を通して地域交流や人道支援、国際交流などに積極的に努めている指導者を支援する制度です。
今回認定招聘したユン.イカム先生は韓国合気会合気道普及のパイオニアで、今回は奥様であり指導員でも有るミエ先生とご一緒に米国デンバーの日本館総本部、メキシコ合衆国のメキシコシテイーなど二ヶ所に招聘し講習会を開いていただきました。www.aikido.co.kr
イカム先生は合気会小林道場の小林保雄師範に師事、ハップキ道とテッコン道(どちらも英語読み)が一般的であった韓国国内において大変なご苦労を重ねて日本の合気道を普及されておられます。
日本館道場にて、ユン先生と奥様のミエ先生 |
指導するユン先生 |
ロッキー巡りのユン先生ご夫妻、本間館長 |
現在、イカム先生は韓国各地に支部を持ち、特に指導者育成に力をいれ多くの若い方々を奥様ともども親身になって育成されています。
100名を超える日本館門下生がイカム先生のダイナミックな講習会に参加、稽古後の交流など友好的な三日間を過ごしました。
館長 本間 記
■合気道小林道場カナダ講習会、オイルソン日本館総本部副会長派遣
平成19年7月6日〜8日 |
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向かって左より2人目オイルソン、4人目小林師範 |
カナダのカルガリー山中で行われた小林保雄師範
(合気会小林道場www.kobayashi-dojo.com)の講習会(カルガリー合気会、稲葉泰久先生、www.calgaryaikikai.com 主催)に日本館からの代表として日本館総本部副会長のスコット.オイルソン指導員を派遣しました。本間館長と小林師範との関係は、まだ小林師範が本部詰め師範であった40年以上も前から面識があり、特に合気道ジャーナル社主催のAIKIエキスポで再開以来何かとご親交を賜っております。また本間館長が訪問する海外の指導者には小林師範門下生が多く、そのご活躍ぶりには驚かされます。今回は講習会の情報が間際に入ったため本間館長の海外指導と重なりオイルソン指導員を派遣しました。オイルソン指導員のレポートはこちらをご覧下さい。
編集部
ダーマジカ寺院に到着したコンピューターを前に |
昨年12月に日本館総本部より発送した新中古コンピューター50台が6ヶ月を要して無事に到着しました。現在バングラデッシュは汚職追放などのため軍が先頭になって改革を進めており事務手続き等に混乱があり長時間を要しました。届けられたコンピューターはダーマジカ仏教寺院付属の男児500人収容の孤児院に45台、パリス私立学校に5台が寄贈されました。
真剣なまなざし、私たちが出来た米国からのメッセージ |
これらのコンピューターは日本館総本部のメンバーが一台から五台のスポンサーとなり一台20ドルの寄付をし輸送費としました。それぞれのコンピューターにはスポンサーからのメッセージが添えられています。ご協力いただいた方々どうも有難うございました。これまでのバングラデッシュの活動をご覧下さい。
■AHAN日本館バングラデッシュにコンピューター50台発送
AHAN日本館バングラデッシ
世話人 マジ報告
■アバさん、フィリピンより指導者講習のため日本館へ
平成19年7月10日〜8月10日 |
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日本館庭園でアバさん、世話係の和美さんと |
本年春に本間館長が訪問したフィリピンのミンダナオ島から、地域のリーダーであり武道指導者でもあるアバさんが日本館に指導者講習のためやって来ました。現地におけるアバさんの若い方々への貢献は素晴らしく、もっと合気道を稽古してさらに活動して欲しいと云う本間館長の配慮から「AHAN日本館総本部認定指導者」の奨学金プログラムを適応して渡米滞在を支援したものです。
有段者稽古にて |
のんびりしたフィリピンの環境からアメリカへ。彼女にとってはまさに新たなるジャングル。合気道の修行に加え生活への適応も大きな課題。日本館スタッフ全員が彼女の日本館での生活を優しく、そして厳しく見守りながらの一ヶ月。早朝の稽古から内弟子の作務、夕方の内弟子稽古、そして一般稽古と厳しい稽古を納め、同時に指導法の研修を終えました。本間館長は「私は彼女がミンドナオのイリガン市でどういった生活をしているか知っています。俗な言葉ですが現地ではハイソサエティーの生活。その彼女がそういった生活に甘んじる事なく、積極的に地域の人たち、特に生活に不安のある地域に飛び込み青少年の育成に努めている事を高く評価しています。今回の総本部での一ヶ月間はトイレ掃除、洗濯、針仕事、調理、庭の水かけなど、一切の仕事を自らやらなくてはならず大変であった事でしょう。現地では周りの人にそういった仕事を分け与えてやらなくてはなりません。私はあえて貴方にそういった体験をして欲しいと思いました。これから益々活動されるにはさらに地域の人たちと同じ高さになる必要があります。彼女は私の期待通りに研修を終えました。これからも頑張ってください。来年イリガンで再会する事を楽しみにしています」と送別の言葉を贈りました。
本間館長コラム「合気道、天と地」にアバさんの地域の状況が書かれています。
内弟子コーデネイター
ジム記
■カザキスタン米国体験交流六名―日本館で一ヶ月研修始まる
平成19年7月22日より
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米国とカザキスタンの共同プログラムによる「カザキスタン青年米国体験研修」コロラド州グループ50人のうち6人が米国一般研修を終えて、日本館のDOMOレストランで一ヶ月の予定で自由体験研修をしています。
カザキスタン国内の大学から選考された優秀な学生たちで、アメリカ、日本の文化、さらに自国の文化という三つの文化の中で研修をしています。
6人はいずれも米国での就労の許可を含む査証を所持していますが、DOMOは研修であり、経費等はAHAN日本館文化交流プログラムが負担しています。
体験レポートは次の更新で掲載します。
AHANスタッフ
ブライヤン記
■エミリー.ブッシュ日本館副会長日本訪問
平成19年4月26日〜5月6日
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合気神社前にて斉藤仁弘塾長と |
私はAHAN日本館日本支部活動等の打ち合わせのため日本を訪問し菊池日本支部長、宍倉副支部長と会談しました。また茨城県岩間町の合気神社例大祭に参拝、また同所の伝統岩間流神信合気修練会肝錬塾(斎藤仁弘塾長)で開かれた故斉藤守弘師範追悼会に参加、宿泊のお世話を戴きました。皆様から大変暖かいご接待を戴き心から感謝申し上げます。
日本支部、菊池さん宍倉さんと夕食 |
日本支部を支える菊池ファミリー |
神社付属道場前にて |
故河辺茂秋田県支部長未亡人と |
さらにAHAN日本館文化交流プロジェクトとして1990年から人事交流事業を続けている秋田県東成瀬村を7年ぶりに訪問しました。私にとっては7度目の訪問です。過去に米国日本館に長期滞在した村の方々も今は立派なお父さん、そして責任ある役場のポジションに。まもなく二世たちの交流が始まることでしょう。村の多くの方々に大変な歓迎を受け有意義な訪問となりました。
佐々木村長と |
役場の方々、お世話になりました。 |
ホームステイ先となった谷藤ファミリー |
交流を17年前にスタートさせた佐々木健夫氏と奥様 |
東成瀬村にはこれまで日本館関係者100名余りが訪村し、また教育委員会に所属し小中学校や地域エベントで活躍する長期滞在者も多数就任しています。
今後もこのプログラムを充実することを互いに確認しました。佐々木村長はじめ村の方々どうも有り難うご座いました。
日本館副会長
エミリー.ブッシュ記
■ネパール派遣指導員ジャン.グロチュリアン君 本部一時帰館
平成19年5月2日
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境内は杖の練習に最適 |
3月からネパール合気道協会で初心者クラス指導をしているジャン.グロチュリアン日本館副指導員(日本館内弟子修了)が本部帰館、ネパールの稽古状況の報告と今後のデレクションの打ち合わせ、指導法の稽古などをして7月17日、第二期長期指導のためネパールに派遣されました。
ジャン指導員と陽気な指導者 |
今回の派遣費用は「AHAN日本館総本部開発途上国合気道普及プログラム」から支給されました。
ジャン副指導員からの報告があります。こちらをご覧下さい。
編集部
■AHAN日本館バングラデッシュ孤児院コメ支援プロジェクト
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アッテカナ女児孤児院 |
AHAN日本館バングラデッシュの世話人マジ君よりこれまでの支援報告が領収書と供に届いております。AHAN日本館総本部は毎月一トンの支援米を現地調達し直接届けています。
*ダーマジカ仏教孤児院
18年7月からこれまで6トン
*イスラム寺院ジャミイスラミア.モヒラ.モデラッサ.アッテカナ女児孤児院
19年3月からこれまで2トン半
両孤児院に関する記事は「■バングラデッシュ孤児支援米 毎月一トンに」をご覧下さい。
AHAN日本館チーフデレクター
エミリー.ブッシュ記
まずはストレッチ |
恒例の春の勤労奉仕、16回目となりました。このプロジェクトはデンバー市と共同で行うものです。今回は植樹、川岸の清掃、遊歩道の整備、ペンキ塗りなどに100人余りの日本館関係者が参加しました。この日は日本国デンバー総領事館の山上春夫領事も参加されました。山上領事はホームレス食事サービスなど日本館の公共活動に積極的に参加されています。
ジェームスさんの機動力今年のリーダー |
山上領事もゴミ拾い |
16年前、この活動が始まった時のエピソードを本間館長が道場門下生の前で話す事があります、ご紹介しましょう。「私の誕生日にはいつも沢山の門下生や友人が集まり大パーテー、酒豪で通っていた私に相応しいものでした。この馬鹿騒ぎも17年前で終わり。最後となった年の誕生会は朝の10時から次の日の午前2時まで、訪れる門下生が持ってくるシャンペンやワインを飲み通し、そのコルクを数珠繋ぎにして首にユッタリ二度巻き出来るほど飲みました。若かったのですね。しかし酔いもさめた頃こう考えました。一年に一度の誕生日の翌日が二日酔いでは情けない、なにか生産的な事をしようと考えそれ以来16年間私は誕生会はやらずにこの奉仕活動を皆さんと一緒にやっています。誕生日の寄付は勿論、カードやプレゼントも一切受け取りません。人間は『もうこれで沢山』と云う自らの決断が必要であり指導者としてあるべき姿と解ったからです」つまり春の勤労奉仕は本間館長の誕生会の代わりなのです。本間館長の率直で現実的な発言に心を引かれる人は多い。活動のアルバムをどうぞ。
春のプロジェクト07、リーダー
サルモン記
■日本館訪問課外授業、今年は2千人を越える
平成19年1月〜7月 |
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日本館開設以来続けられている、デンバーとその近郊小中高校の日本館カルチャル課外授業は今年はすでに2千人の子供たちが日本館を訪れました。
日本館創設当時からのこのプログラムは日本館を訪問し書道、折り紙、日本の遊び、合気道演武、民俗博物館見学、日本庭園見学などを日本館ボランティアスタッフの説明案内で周り最後は日本館レストランDOMOで弁当を食べる2時間のコースです。
箸を使っての食事 |
ユースメンバーも参加 |
費用は弁当も含めて10ドル。うち6ドルがAHAN基金に入り活動資金として使われます。訪問校が多く対応するボランティアスタッフも大変で朝10時からのスタートに仕事の都合を付けて協力してくれています。ここでレギュラーとして活躍の方々を紹介して感謝の意とします。
民俗資料室で説明するブッシュ副会 |
ガイド中のクルー氏 |
エミリー.ブッシュ 日本館副会長、AHANヘッドデレクター、
ジュエリーデザイナー、 公認宝石鑑定士
ジョン.クルーズ 日本館元会長 現日本館顧問、大学講師、作家
ジェームス.サルメン 日本館館長オフィススタッフ、大学生物学教室研究員
その他多くの日本館スタッフ、ユースクラスの方々にも感謝申し上げます。
日本館AHANスタッフ
ブライヤン
5月度(19年5月20日)―――――285食提供
6月度(19年6月17日)―――――300食提供
7月度(19年7月15日)―――――280食提供
1991年1月に食事サービスを開始以来の合計――4万6千923食
遠方からの観音 |
昨年拡張した庭園の一部に平和観音が納められました。観音は日本の篤志家が寄付を基にして安置されたものです。イラン訪問から帰館したばかりの本間館長とネパールから一時帰館していたジョン指導員が三日間かけて石を積み土台を作りました。
日本館が運営するDOMOレストランでは政変、戦争、貧困など様々な事情で祖国を離れ米国政府の保護を受けて生活する方々を積極的にスタッフに採用しております。この観音は仏教圏の国々からのスタッフの心の安らぎを願って安置したものです。
すでにこのリラックスポーズの観音は庭園を訪れる多くの方々に安らぎを与えております。
日本館オフィスコーデネイター
テファニ記
*平成19年4月28日――モンゴル国会議員オユン.サンジャースルン議員より
□ 「交換留学生送別会スポンサーに対して」
*平成19年6月4日―――デンバー市より
■ 「春の勤労奉仕に対して」
:*平成19年6月17日――ミン.安井財団Inn Of Court
□ 「定例懇親会スポンサーに対して」
雛に餌をやるリングル、手前は鳩子 |
昨年冬に迷い込んできた白鳩の鳩子の続報をお伝えします。鳩子そして旦那のリングルは24時間交代で卵を温めやがて2羽の雛がかえりました。やはり白と茶でした。両親は腹いっぱい食べて一生懸命食事を与えていました。館長が毎日外に鳥かごを出して両親は外で自由に飛んでいました。しかしやがてリングルは戻ってこなくなりました。母子家庭となった鳩子、必死で雛に食事を与え雛が自分で食べるようになり、まずはやれやれーー。ところがかごの中で子供たちに虐められる様になりました。家庭崩壊です。
イランから戻った館長はそれを見ていきなり3羽を日本館庭園に放鳥しました。とても可愛がっていたのですが「やっぱり野鳥は自由がいい」といってーー。
イランでなにかを感じたのかもしれません。今は庭の中で気ままに飛んでいます。これでこの話は終わりです。
道場内弟子犬 玄ベイ記
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