本間館長、ルディー・ランドリー日本館指導員はAHANリオデジャネイロ、日本館ブラジル(ルック・リオ二 AHAN本部認定指導員)の「年間活動資金集め」支援講習会指導の為ブラジル、リオデジャネイロを訪問しました。
会場となった陸軍スポーツセンターSao JaoではAHAN活動に賛同する流派所属を超えた80人余りの参加者が稽古を行いました。
稽古風景 |
この講習会の閉会式の場でAHANリオデジャネイロ、日本館ブラジルの活動報告があり、民間の孤児救済施設LAR Beneficient
AMARと、スラムハウス改築を受けたエレザンゼラ家の人たちが参加しました。またAHAN日本館本部より、中古コンピューター、ラップトップ、プリンターがAHAN活動賛同道場へ、リオ植物園にある日本庭園にリオ日系人会の文化体育協会の鹿田会長を通して金一封が寄付されました。
この講習会には米国デンバーからリオに転任されたばかりの、リオデジャネイロ日本国総領事館の池田主席領事も稽古に参加されました。池田主席総領事は学生時代からの稽古歴で、参加した方々と身軽な動きで稽古をされていました。
昨今の世界情勢から行動が制約されがちな外交官でありながら、ブラジル人コミ二ティーに飛び込まれ、気軽に稽古を楽しまれた池田主席領事に多くの参加者が好意を持った事は云うまでも有りません。敬意と感謝を申し上げます。
エレザンゼラ家族 |
孤児院からの経過報告 |
リオ日系人会??様に寄付を手渡す |
閉会式で挨拶をされる池田主席領事 |
講習会終了後、本間館長、ルック・リオ二先生、ルディー・ランドリー指導員及び、AHAN関係者が、リオからニッテオイ橋(NITEROI)を東へ30分ほどのサオ ゴンサロ地区にあるエレザンゼラ・バレット(ELIZANGERA BARRETO)ファミリーを訪ねました。この家族が住む家はなんらかのアレルギー物質に汚染され、3人兄弟の一番したの男の赤ちゃんがアトピーと思われる症状となり、それを知ったAHANリオデジャネイロ、日本館ブラジルによって内装の改装工事が行われました。以後症状が緩和し始めているとのことです。この改装プロジェクトは今後も充分な事情調査の上で、低所得家庭を対象に行われます。
外装はモルタルに改装。バレット ファミリーと玄関の前で |
改装前のキッチン |
タイルを張った後のキッチン
立っているのはバレット夫妻と赤ちゃん |
失業率の高いこの地域には、多くの子供達が生活しています。AHANリオデジャネイロ、日本館ブラジルではこの地域の子供達への積極的な支援をしています。この訪問も男の子にはサッカーボール50個、女の子には日本館本部に寄付のあった髪飾りやヘヤーピン、ヘヤーバンドなど300点余りがプレゼントされました。
AHAN日本館本部では「プレゼント」をする際には幾つかのポリシーを維持し、換金されない事、創意工夫が出来る事などを充分に検討した上で行ない、プレゼントも、地域リーダーの許可を得た上で直接子供に手渡しています。
サッカーボールを待つ子供達 |
大喜びの子供達 |
女性には髪飾り |
このほかAHANリオデジャネイロ、日本館ブラジルでは2箇所の孤児院に育児用品(ダイパー、ミルク紙製品など)の提供もしており、毎月必要とする分だけ現品で贈っています。
その他、100本余りのブーゲンビリアをブラジルAHAN日本館カルチャルセンター建設予定地のあるブジョウ市に植樹するなど、活発な活動を繰り返しています。
AHANリオデジャネイロ、日本館ブラジルはリオ市内及び近郊の流派、所属の異なる六つの道場長とその門下生によって構成されています。
尚、AHAN日本館本部は2005年4月15日―17日の3日間、AHAN認定指導顧問、神信合気修練塾、斉藤仁弘塾長をAHANリオデジャネイロ、日本館ブラジル支援講習会の指導師範として要請し、斉藤塾長快諾の上で実現いたします。詳細については今後発表いたします。
R.ランドリー記
池の石組みをおえた堀の中で |
AHANリオデジャネイロ、日本館ブラジル支援講習会を終えた本間館長は、2007年完成目標として施設の充実を図る事となった、リオデジャネイロから一時間ほどの「お帰り道場」に移動、道場に泊まり込んで、第一期工事である日本庭園の造園作業を陣頭指揮し、AHANリオデジャネイロ、日本館ブラジルのルック・リオ二先生、流派団体を超えた指導者や現地の住民と供にこの工事に汗を流しました。この施設は将来、AHAN活動に賛同する、ブラジルの全ての合気道家に解放される他、一般にも開放する施設となります。このプロジェクトに関する本間館長のコラムが有ります。
合気道開祖モニュメント岩間道場にて
中央フラナンド 右ホセ 左エドワード |
AHAN日本館本部はAHAN活動に賛同し、道場の所在する地域においてAHAN本部の規定に沿った活動をしている合気道家を「AHAN認定指導者」と認定してAHAN活動の浸透支援をお願いしております。
3年目を迎えたメキシコAHAN日本館はフラナンド・ロメン先生と奥さんのロシオ先生によって活動をしております。メキシコAHANは今後、中央アメリカ諸国へのAHAN活動の展開にあたり重要な役割を果たす事になり、指導者の教育も大切な課題となっています。特に日本に関する情報は合気道を通してのみの情報となり、ともすると視野の狭いものとなっている傾向にあり、「合気道の現状や日本に対する現実的な体験」が必要とされます。
今回の日本研修訪問はメキシコAHAN日本館からフラナンド・ロメン先生、指導員のホセ・アウバレス氏、米国ミルウォーキーAHAN日本館のエドワード・デロー指導員の3名が本間館長に引率されて訪日しました。
この研修報告のレポートをフラナンド先生がまとめていますので、お読み下さい。
AHAN日本館本部では年間予算を組み、今後も認定指導者を日本研修目的で派遣する事になっています。
■モンゴルにコンピューター第一便30セット
平成16年11月5日
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モンゴルの子供達まっててね。
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AHAN日本館本部が行なっている「コンピューターリサイクル」はすでに、230セットの寄付を集め、専門スタッフが調整しております。今回はモンゴルに贈ることになっている100台の内、第一便30セットが送られました。
モンゴルの受取人はウランバートルにあるゾルグ財団で、モンゴルAHAN日本館スタッフがその送り先などをモニターします。
日本館が直接支援している「希望学校」にも5セット贈られます。「希望学校」は義務教育のチャンスを何らかの原因で逃した子供達を集めて教育している私設学校です。この学校は本間館長がモンゴルを直接訪問し実情を視察した上で、これまで、民族楽器の馬頭琴10張、文房具などを贈っています。("本間館長モンゴル訪問"レポートをご覧下さい。)今後は、コンピューターに加え女子就労技術習得を目的に、ポータブルミシンを贈る為のリサイクル運動もしています。
輸送はコンテナーの空きスペースを安く購入して経費を節約するため、数回に分けて贈ることになりました。このコンテナーは約40日間を要して到着します。
到着後の贈呈の報告はこのHPで続報させて戴きます。
今後、この運動は中央アメリカ諸国にも展開されます。この運動に賛同されて日本館に寄贈された多くの方々にお礼申し上げます。今後とも皆様のご協力を宜しくお願いします。
送られたコンピューターは12月16日無事にモンゴルのゾルグ財団に届きました。続報は次の更新で。
■モンゴル支援校「希望学校」より元気な便り
平成16年11月2日
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AHAN日本館本部がモンゴル、ウランバートルにあるAHANモンゴル日本館(アリマ・ナンジルドルジ代表 ボルド・トメンジャガヤAHAN本部認定指導員)を通して支援している私設学校「希望学校」から学校の様子や馬頭琴クラスなど最近の写真が届きました。
希望学校は日本のNGOが基金を集めて建設し寄付されました。しかし維持管理に関しては充分な援助には至っていません。AHAN日本館本部は過去3年間、路上生活をする7歳以下の子供を収容する施設の援助を行なってきました。社会の注目を引くようになり各方面からの支援が届き大きく改善されました。この日本館の活動に関しては、モンゴル大統領御夫妻が日本館本部を訪問した際、感謝のお言葉を賜っております。("モンゴル大統領、6大臣一行 日本館訪問"をご覧下さい。)本年2月、本間館長は改たな支援対象を捜す為モンゴルを訪問、現在支援している私設学校「希望学校」を探し出しました。モンゴルには様々な理由から就学時期を逃した子供達がおり、その子供達を集めて教育活動に献身されている方々がおります。私設校のため政府からの教科書などの配布も無く、ボロボロになった古い教科書を大切に使っています。昼食はクッキー一個に薄い塩味のお茶だけで済まします。鉛筆は親指と人差し指で摘むほどの長さまで。100人余りの子供の為に試験用紙も手書きです。
日本館ではすでに文房具の寄付を緊急に行ったほか、情緒教育の為に民族楽器である馬頭琴10張を寄贈。また12月中には中古コンピューター5セット、タイプライターが届けられる事になっています。又、女子教育のため来年度はポータブルミシンの寄贈が予定されています。
この記事をお読みになった方で、むかし学校などで使っていた「ガリ版印刷の道具一式」に関して入手の方法等をご存知の方は日本館にご連絡下さい。コピー機使用に不便な環境の地域が多く、教師達が必要としています。
今年もこの季節がやってきました。「日本館アーミー(陸軍)」デンバー市公園局から私達に与えられているニックネームです。「始めた頃は日本館だけでした。何かやろうよ!この一声がデンバー市規模のボランティアプロジェクトになるとは考えなかったね」本間館長は振り返ってそう云いました。デンバーを訪れた人は必ず訪れる、市庁舎と県庁の間にあるシビックセンター公園の秋の花壇の整備は日本館がボランテア事業として始めたものです。
今年もいつもの通り、朝8時半から公園に集まり午前中には花壇の草花を取り除き、耕し作業を終えてしまいました。デンバー市の公園管理局の方々には転任その他で日本館の14年前からの事を知る人も少ないようで、多くのスタッフがその要領のよさに驚いていました。
今年は本間館長がブラジルへの出張指導のため参加する事ができず、エミリー・ブッシュ日本館副会長、メアリー・パオ日本館指導員が今年も素晴らしいリーダーシップを発揮し、参加者70名のリーダーとして活躍してくれました。
本年からはこの中央花壇を通年管理しており、多くの市民、観光客に憩いの時を楽しんでいただいています。
大切な週末をこの奉仕に参加された多くの皆様に感謝申し上げます。
■9月10月度 路上生活者食事提供
平成16年10月17日、11月21日
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まもなく15年目を迎えるこの食事提供は、いつもの通り毎月第3日曜日に行われています。これまで本間館長が留守の時は日程を変更していましたが、今回は本間館長の海外講習会指導の日程がきつい為、初めて日本館スタッフのみによって下拵え、調理、配膳を行いました。調理には日本館直営店の日本レストラン「DOMO」のキッチンスタッフが応援し、日本館門下生有志によって手際よくサービスされました。
常連の方々から、現場に居ない本間館長不在を心配する声がかかり、原則的にはデンバーレスキューミッションではボランテア参加者の素性は云ったり、聞いたりするのは相応しく無い事になっているため、心配するホームレスの方々の対応に困ってしまいました。
(路上生活者のプライバシーを守る為、写真は公開していません)
D記 |