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■本間館長 岩間訪問のため訪日
 平成16年4月25日〜5月7日
 
  合気道師範 故斎藤守弘9段の命日法要(4月26日岩間町の岩間神信合気修練会、胆練館にて)と合気神社大祭(4月29日岩間町の合気会茨城道場合気神社にて)参拝のため、本間館長が訪日しました。この訪日に関する館長コラム「閉ざされた小道」ご覧下さい。



藤田昌武合気会本部師範 日本館指導
 平成16年5月7日〜9日
 


日本館庭園を見る藤田師範

合気会本部道場指導部師範 藤田昌武8段は日本館講習会(米国コロラド州デンバー市)指導のため昨年に続きデンバーを訪問しました。
本部で通常指導されている基本技の稽古から入り、最終日には応用技までと展開し、参加者総数約130名を数えて3日間の講習会を終えました。


講習会風景

初心者にも丁寧に

講習会では単に技の稽古に終わらず「合気道家が人間として守るべき道」として「THANKS感謝」「RESPECT尊敬」「LOYALTY誠実」「DEVOTION献身」など、合気道家としての道徳的有り方についてなどの講話なども織り込み、充実した講習会となりました。
稽古後の藤田師範は参加者との交流にも積極的に参加、また丁度日程の重なった小学生の日本館訪問にも飛び込み参加、演武の後には150人の子供達の中に交じって「けんだま演武?」を披露、一躍人気者に。


歓迎会の即席バンド

いつもニコニコ


訪問した小学生に囲まれて


飛び入りの子供相手に

『昔は、よくーー』っと

藤田師範のご尊父は旧満州で植芝開祖の直弟子として天竜氏、富木氏と供に活躍された方であり、また藤田師範ご自身も、1956年上京の折、父親の伝言を開祖に伝える為本部道場を訪問、開祖の人柄にひかれ翌日入門。開祖と父親との関係で入門後は孫のように可愛がられ、1967年より合気会事務局に奉職されました。特に開祖が亡くなるまでの2年間は秘書としての役割をされており日常生活の面でもかかわりが深く、その頃の開祖の素顔にも詳しい「身内の弟子」のお一人です。慶応、早稲田卒が中心であった当時の合気会若手にあって、藤田師範は拓殖大学政経学部卒業の硬派。開祖が当時、事あるごとに側近に話された「事務は大切じゃ」をしっかりと守り、急激な合気道発展のなかで事務局の冷静な舵取りをされました。まだコピー機購入も予算として難しかった頃、近くの喫茶店から中古を譲ってもらったお話など、本部事務局のご苦労を知るお一人です。合気会事務局長を務め、現在は総務部顧問。最近の10年間は、合気会合気道本部道場指導部師範として海外指導が多く、特に東ヨーロッパ諸国の合気道指導に尽力されているなど、世界47カ国に渡り活躍されています。その他、全日本合気道連盟常任理事、日本武道協議会理事、国際協力事業団海外青年協力隊事務局技術専門委員、日本ワールドゲームズ協会監事などの要職を兼務されています。

また、この講習会には、元秋田県支部長、故河辺茂師範のご子息で、道場を引き継がれた河辺竜作道場長と、モンゴル国で2年間の合気道指導任務を終えて、4月に帰国した前川哲平海外青年協力隊員が同行されました。


中央、藤田師範、右、前川隊員、左、河辺道場長


前川哲平隊員

河辺竜作道場長

河辺竜作道場長の父、故河辺茂師範は日本館指導の為5回訪米されております。今回は日本館有志が、新たに道場を引き継がれた竜作氏をご招待する事によって、故河辺茂師範に対する哀悼の意を表したいと希望した結果によります。
藤田師範のご好意によって、講習会の一クラスを河辺竜作道場長に指導のチャンスを戴きました。寛大なご配慮に深く感謝申し上げます。
前川隊員は日本館モンゴルプロジェクトでモンゴルを訪問した本間館長の招待によります。モンゴルレポートはこちらをご覧下さい。

講習会後の藤田師範は数日間の余暇を積極的に楽しまれ、特にお若い頃からのご興味の一つであった「ハーレー」への愛着は特別のもので、日本館有志のバイクに同乗しハイウエーを走り、バイカーズ酒場でクアーズビールを飲み干す、ご機嫌な一時を過されました。何事にも積極的に取り組まれる藤田師範に、関係者は多いに感動しました。


恐竜の足跡と

決まってますネ



本間日本館館長 合気道修行40周年
 平成16年5月7日
 
日本館創設者、本間学館長は合気道の道に入られて40年となり、それを祝福して日本館生一同及び、コロラド州日本人師範会や在日本師範の皆様の「寄せ書き」の銀製プレートを、日本館講習会指導のため訪問中の藤田昌武師範より贈られました。このお祝いは本間館長に秘密裏に計画されて「いきなり道場に呼んで驚かす」と云う筋書きでしたが、なかなか乗らず、担当者達を悩ましたエピソード付きでした。


藤田師範よりプレートを受ける館長

カードを読む館長

現在、本間館長はAHAN啓蒙活動に専念されており、今年だけでも10カ国、14回もの海外講習会が予定されています。本間館長の講習会は、「その収益が支援を必要としている団体に還元される」ことを条件としてのみ受け入れています。米国内からも多くの指導要請がありますが「指導者の手の届かない場所から」という館長の方針によって現在は辞退しています。
本間館長は「合気道の社会的実践を」ライフワークとし、その活動はデンバー市議会において3度の議事承認がなされ、また社会貢献者に贈られる権威ある賞「ミノル、安井ボランテア大賞」も授与され、デンバー市長によって6月27日は「本間学デー」と明記されています。
お祝いを寄せて頂いた方々に厚く御礼申し上げます。



モンゴルで馬頭琴贈呈式
 平成16年5月27日
 

本年2月より始まった「AHANモンゴル、ニュープロジェクト」の一つとして企画された、「希望学校」への馬頭琴贈呈式がモンゴル、ウランバートル市内ナイランダウ公園にある、国立伝統芸能劇場でありました。式には希望学校の代表生徒と引率のアザヤ先生、馬頭琴保存協会のプルフー氏、AHANモンゴル代表のアリマさん、馬頭琴を制作したウランバヤー氏などが出席しました。
この春の本間館長のモンゴル訪問で馬頭琴10張の寄贈を約束し制作を依頼していたもので、子供達の情緒教育の一つとして役立てる事になっており、指導者はモンゴル馬頭琴協会から派遣される事になっております。
このプロジェクトは、本年度中に新、中古コンピュター10台とミシン5台の寄贈も計画しており7月9日からは3日間、コロラド州アスペンに於いて「AHANモンゴリアプロジェクト、支援講習会」が開かれます。
レポートと写真 AHANモンゴル代表 アリマ 



 


ブラジル「おかえり道場」便り
 平成16年5月30日
 
ブラジル、リオ郊外の「おかえり道場」から最近の活動状況のレポートがありました。(アルバムは全文の後にあります。)

本間館長の助言で内容を充実させていた「木剣杖野外稽古場」が整い、AHANブラジルのグループ道場メンバーが集まり、本間館長合気道修行40周年記念鍛錬会を開きました。
この道場は、組織や流派から解放され、合気道修行に帰る、つまり「基本に帰る事を」「どんな人でも訪れた人は、お帰り、と迎える」と言う信条を基に、本間館長によって「おかえり道場」と命名されました
本間館長の訪問のたびに私達は力強い指導、それは技のみに限らず、地域における道場の有り方、関係の持ち方、などを教えていただいています。現在この道場は多くの道場リーダーが週末にリオから集まり勉強会を開いています。
本間館長指示通りの「打ち馬」「立ち木」「吊り木」などの鍛錬打ち用の施設を道場裏に完成させ、初めての武器稽古鍛錬会となりました。其々の鍛練打ちを廻るとかなりの運動量ですが、参加者全員、激しい稽古を繰り返しました。
また、本間館長がいつも「木剣や杖は自分の手にあった手頃な木の枝で作れば充分、剣は凌ぎが大切、鉞であるまいし、当てたり、受けたりして折れるような使い方をしてはだめ」「剣と当たるときは軟らかく、肉に当たる時は地を切る思いで」の指導から、組太刀の稽古用に木の枝で木剣や杖を作りました。お帰り道場内に掲げてある、枝で作った木剣は本間館長が03年の合気エキスポ演武で使ったもので、中心に1キロ半の鉄棒を入れたものです。
この秋、日本庭園の工事のため本間先生が訪問することに成っており、その完成後は一般にも開放して寛ぎの場とする予定です。
AHANリオ代表 リック リオ二先生 ブラジル、リオ.デ.ジャネイロ市




私達の木剣作り



トルコ国イスタンブールにて「小児白血病財団支援講習会」
 平成16年5月20日〜28日
 

支援金を贈る本間館長

本間館長は、トルコ国イスタンブールに本部のある「LOSEV小児白血病財団、DR.TEZEL」支援講習会指導のためトルコを訪問しました。一行を招聘したのはトルコ合気道界では草分けの人物、アリサンULUDAG先生(国際ULUDAG連盟合気会)で主会場になった、マーマラ大学には、150人以上が集まってくれました。最終日には「小児白血病財団」の代表者テギル医師に講習会の収益とAHAN日本館からの寄付など2000ドルが贈られました。この講習会に協力下さいました皆様に感謝申し上げます。
この訪問にはエミリー・ブッシュAHAN会長、リック・トンプソン日本館指導員、この訪問のアレンジをした内弟子のスコット・ローニーの3名が同行しました。
一行は飛行機で1時間余りのイズミア市も訪問、合気道家との交流を深めました。
この訪問の感想を館長が述べています。「トルコ合気道、一冊の合気道指導書から」をご覧下さい。



会場にて

AHAN活動を語り合う本間館長


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