合気道日本館総本部海外講習会報告
■ネパール陸軍レインジャー部隊定期訓練
平成23年2月29日〜3月7日
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4年余りの支援を続けていたバングラデッシュの首都ダッカ市にあるマデラッサイスラム女児孤児学校の建設は5階建ての第一校舎が完成、本間日本館館長が完成状況を視察のため訪問しました。現在370人余りの女児が生活しておりその40%が孤児、残りは生活の困窮からの委託児です。火災によって旧校舎を失いテント生活をしながら教師たちの手で一年で一階の目標で建設、本間館長は毎年現場に出向き建築資材の購入費などの支援をしました。また孤児たちのために毎月500キロの支援米が贈られています。
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ウラ.コウラップ陸軍司令長官と語る本間館長(司令長官後方はサラ.ポロラ陸軍副指令長官)
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完成した道場前で合気道指導者候補生の隊員達と |
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暴動対処訓練後の隊員たち |
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厳しい訓練後のひと時、館長の差し入れを楽しむ候補生 |
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部隊員と同じ食事を楽しむ本間館長 |
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ヒマラヤを背に、左からビスタ指導員、グルン指導員、トンプソン先生、本間館長、八木指導員 |
本間館長一行はカトマンズ郊外の山中訓練基地ナガラコットに向かい、3日間耐久行軍訓練中の部隊を激励訪問、遠方にヒマラヤが一望される丘に記念植樹をしました。この丘は5−6年前まで毛派ゲリラとの激戦地であったところでしたが、タパ旅団長指揮の下で隊員がゴミ箱設置や草刈などの環境整備を積極的に行い、現在は人々の憩いの場となっています。
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山中のバンカーにて、平和維持のための監視は続く。 |
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耐久訓練を達成しで帰還行進する指導者候補生 |
耐久行軍訓練で最後まで行軍した2名供に合気道指導者候補であり、本間館長は大変喜んでいました。
ネパール陸軍レインジャー部隊
指導員 ラジシ.ビスタ
■フィリピン、ミンドナオ亜範教育センター開校記念講習会
平成23年3月7日〜11日
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フィリピン、ミンドナオ島イリガン市に完成した「ミンドナオ亜範教育センター」の開校式記念として合気道講習会が開かれました。参加者が多く3日間に別けて行い、延べ150人余りが受講しました。また、イリガン市警察官、イリガン市刑務所の要請を受け、刑務官に指導しました。ミンドナオ亜範のコーデネイターで合気道指導員であるアバ.ヤンチャさんのご努力に感謝いたします。
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アバ.ヤンチャ指導員(受けは遠藤君) |
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イリガン市警察官の皆さんと |
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指導を受けるイリガン市警察官 |
本間館長同行は日本館総本部で内弟子修行を終えた遠藤孝彦君と私、八木大樹の二名でした。
日本館総本部内弟子修了生
八木大樹 報告
■フィリピン、マニラ市講習会
平成23年3月12日
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指導中の本間館長 |
ミンドナオ島の行事を終えた本間館長一行は、招きに応じてマニラ市内の高級ビジネス街マカッテにある不動心道場の指導に立ち寄りました。道場はビルの谷間にあるバイク専用の駐車場の一角、しかしこの近辺では最高の地価とか。道場オーナーが先祖から受け継いだ場所との事。マニラ市内の幾つかの道場から5名ほどの指導者も参加していました。
日本館総本部内弟子修了生
遠藤孝彦 記(日本在)
■本間総本部館長 アイルランド巡回指導
平成23年4月10日〜13日 |
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4年ぶりとなるアイルランドの首都ダブリンを本間館長が訪問しました。以前アイルランドは、シモーネ先生の招待で亜範プロジェクトで支援合気道講習会を二度開いておりますが、シモーネ先生一家がイタリアに帰国したため訪問が途絶えておりました。今回、日本館総本部で内弟子修了後、ネパール、フィリピンに指導員として派遣後、首都ダブリンで稽古をしている私マレウス.フランスと、過去に講習会に参加した有志によって指導のためダブリンにお招きし、市内3ヶ所の合気道の稽古場を指導していただきました。これらの合気道グループは組織上はニュートラルの立場をとり、互に独立した道場でありながら、講習会等は合同で企画するなど「組織や派閥」を超越した稽古交流をしています。「こういったあり方は評価すべき事で喜んで指導にきました」と館長は挨拶されました。
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カッツミネス道場の皆さん
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へーロン道場の皆さん
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ドックランズ道場の皆さん
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尚、講習会中、多くの方々から東北大震災のお見舞いの言葉を戴きました。誠に有り難うございました。
日本館総本部内弟子修了生
マレウス.フレンス 記
■イタリア、障害者家族支援合気道講習会
平成23年4月14日〜18日
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指導中の本間館長
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イタリアのパロマ市に本部のある「合気道インセメ(ミケル.ネヒメ先生)」主催の二回目の障害者家族支援合気道講習会が開かれ、本間日本館総本部館長が指導に当たりました。講習会には150人余りが参加し、他の合気道グループからも多くの参加者が有りました。
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中央本間館長、館長右手側、ミケル.ネヒメ先生と連盟道場の先生方
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合気道インセメの創始者であり指導者のネヒメ医師はイタリア国内でも大きな独立合気道団体で合気会等には所属していません。この地域では他の合気道団体同士が互いの門下生の交流稽古を厳しく禁じるなか、ネヒメ医師は常にあらゆる合気道家を受け入れています。合気道の本質に叶った行動であり、交流稽古禁止に疑問を持つ合気道門下生が益々集ってきているようです。講習会の収入はパロマ市の障害者家族支援団体に閉会式で手渡されました。
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市の関係者
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また、ロバルト.アントニエッテ教授によって本間館長の著書「aikido for LIFE」がイタリア語に翻訳され出版されました。この本はすでに世界7カ国で翻訳出版されています。現在、英語訳は日本館HPでご欄いただけます。
パロマ市では日本館総本部内弟子修了生のミケロ.ザンレイ君が稽古をしており、今回の滞在は彼の自宅、お陰さまで快適な滞在をする事が出来ました。今回、私がトルコから、同じく内弟子修了生のマリウス君が、滞在中のアイルランドから参加しました。多くの方々と知り合う事ができ感謝しております。
この講習会中、日本東北大地震において被害にあった日本の合気神社や岩間道場に関する義援金集めのメールがEU国内に氾濫している事が話題となり、それに対して本間館長は明白な回答をしましたので紹介します。
「ある大雪の日の山中、旅人が道に迷いやっと小さな寺にたどり着いた。長い大雪で寺にも薪や食料が不足するなか、住職は食事の支度に取りかかった。しかし調理どころか、冷え切った旅人の体を十分に温める薪すら不足している。すると住職は本堂に向かって歩いて行き、なんとお寺のご本尊である仏像を抱えて囲炉裏に戻り、鉈で割り始めた。旅人は、それは大切なご本尊様――と言いかけたとき、住職は平然と言った。これは私が削って作り上げた仏像です。また良い材木があればいつでも作れる。しかし今空腹で凍えている貴方は後では救えない。
この禅の話にあるように、傾いた開祖の像や、壊れた鳥居の修理などで義援金を集めようとする考えは偶像に対してすがり付く考えであって、今大切なのはこれまで長い間合気会を支えてきた、被災した地方の合気道指導者や門下生の救済です。メールを見ると三通ほどの異なった個人、団体名があります。しかしいずれも、壊れた鳥居、開祖像の修理など、あたかもいかに自分が合気会に対する忠誠心を持っているかのように述べていますが、本末転倒、今この時期(注、四月中旬)に大切なのは、まずは人間から救う事こそ大事でしょう。
こういった寄付集めには同調せず、志はそれぞれの国の赤十字社にでも寄付すべきでしょう」と話し、会場の参加者に大きな拍手が沸きました。私も知る限り、合気会本部のある新宿管轄の銀行口座に、極めて類似する合気会関係名で義援金集めをするメールが出回っています。義援金は良く確かめてしましょう。
映像はこちらをご覧下さい。
http://www.nippon-kan.org/videos/nk_italy_video.swf
日本館総本部内弟子修了生
シアン.カルゴロス 報告
■ポーランド、オストロレカ市「常心館道場」訪問指導
平成23年4月22日〜25日 |
イースター週末、日本館総本部で内弟子修了したマレウス.フランス君の出身地、ポーランドの首都ワルシャワから北東へ二時間余りの田園地帯の町、オストロレカにある小さな合気道グループに指導を求められ、3時間余りの稽古をしました。
オストロレカは熱心なカトリック教徒の町で、イースター前日、女性達は飾り付けた手篭に玉子をいれ教会に、祝福の水をかけてもらった玉子を自宅に持ち帰り、翌日家族一緒に食べると言う習慣の様です。
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レンギョウの花盛り |
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一般的なイースターの伝統料理 |
マレウス君は近いうちに帰郷し、弟と一緒にバイオマス植物バージニアメロー (sida hermaphrodita)の栽培に本腰を入れる計画で、将来は耕作面積を大きく増やすべく挑戦中です。本間館長の訪問はその支援企画の視察目的でした。
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マレウス君頑張れ、応援するよ(本間)
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マレウス君の家族とイースターの食事をともに出来たのは大変貴重な体験となりました。有り難うございました。
日本館総本部
館長 本間 記
亜範日本館総本部海外活動報告
■フィリピン、ミンドナオ亜範教育センター完成
平成23年3月7日〜12日
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イリガン市長ロウレンス.クルズ氏とテープカットをする本間館長 |
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道場内部 |
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道場オフィス |
フィリピン、ミンダナオ島イリガン市に昨年夏から建設中であった亜範日本館インターナショナル学校建設プロジェクトの3校目である「ミンドナオ亜範教育センター」が完成し開校式がありました。この学校は現地の亜範コーデネイターであるアバヤンチャさんが中心に、スタッフの方々や生徒達、支援者の勤労奉仕によって完成したものです。この学校は様々な社会学級を開校するのが目的で、合気道はその中心的クラスとなります。
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150人余りが祝宴に訪れました。 |
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学校に行く以外はほとんど道場にいる若い門下生 |
開校式にはイリガン市長や警察署長など多くの理解者120人余りが参列、とくにアバヤンチャを支援する女性の方々が多く参列しました。またこの開校式には日本館総本部で内弟子修行を終えた八木大樹君、同じく遠藤孝彦君も本間日本館総本部館長と供に出席しました。建設に要した費用全額は本間館長の個人寄付によって賄われました。
なお、将来のプロジェクトとして今回完成した道場を寮として改築、さらに大きな学校を建設する事を計画しています。
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食事を配給するミンドナオ亜範スタッフ |
ミンドナオ亜範コーデネーター、アバ.ヤンチャ先生を中心に毎月行なわれている海漂民のバジャウ族食事支援サービスに参加しました。戸籍を持たず言語も異なり、教育のチャンスすらない環境に生活するバジャオ族の方々への食事支援は、センターの内弟子達を中心に調理されます。その中でもマストラ君、アリノア君ノルマン君リック君は聾唖者というハンデイにありながらも積極的に奉仕活動に献身している姿に感動しました。
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聾唖のハンデキャップを超えて内弟子修行をする4人、
中央本間館長、右は遠藤君、左は八木君、女性はフランスからのボランテア |
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バジャウ支援食事準備の八木君、遠藤君 |
私事ですが、今回、本間館長のお供としてイリガンを訪問し、多くの事を実体験する事が出来ました。私はデンバーの大学院を卒業、すでに日本で就職も決っていますが、こういった経験はこれまで一切無く、心を開く大変有意義な経験をさせていただいたと感謝しております。
日本館総本部内弟子修了生
八木 報告(日本在)
■本間館長ミヤンマー訪問
平成23年2月23日―28日
*ミヤンマー亜範教育センター
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近所の高校生も補習に集まってくる |
生徒数が70人余りとなったミヤンマー亜範教育センターは順調な活動をしています。2月末に本間館長が訪問、校舎の備品整備等の支援を戴きました。この校舎には地方からの寄宿生8人が生活しており、4月の大学受験を目指して勉強中です。この学校の教育指針はミヤンマーの全ての民族の方々が集い、学び、交流を深め、ミヤンマーの将来を築く青年となる事を目的としています。
四月の試験結果が楽しみです。
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ミヤンマー亜範教育センターのサイン
日本文字は斉藤仁弘神信合気修練会斉藤塾長が
書いたものです。 |
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ビルマ語の勉強中にパチリ |
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支援米などを運び込む子供達 |
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子供達に薬を塗る本間館長 |
過去3年間、毎月800キロ余りの食料米支援や教育機器、学用品、医薬品などを支援しているヤダナポン寺院を訪問しました。このお寺には60人余りの孤児や、養育に手の届かない両親の子供などが生活しています。とくに今回は子供達に蔓延する疥癬の塗り薬を持参しました。米国においては薬局で直ぐに手に入る塗り薬ですが、当地では貴重な薬です。本間館長は「なんと云っても、体を清潔にしなければならないのでシャワー設備を整えることを検討しよう」と近いうちの工事支援を約束されました。
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「これなにーー?」初めてのレゴに興味津々 |
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レゴに夢中になる子供達 |
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子供達が作り上げたレゴ作品 |
今回の訪問で一番子供達が喜んだのは、組み立てて遊ぶ「レゴ」のプレゼント。日本館総本部の生徒達に呼びかけて集めた「レゴ」2千個余りを持参し、子供達へ。最初は何かわからなかった子供達もやがて夢中になって組み立て始め、翌日の訪問では「夢の世界」を創造していました。クレヨンや絵の具と違い、消耗が無く、立体感を持った創造組み立てが可能なレゴは子供達にとって創造性を養う素晴しいプレゼントでした。寄付下さった日本館の皆様ありがとうございました。
ミヤンマー亜範コーデネイター
ニイラ.サン報告
ミヤンマー亜範日本館のコーデネイターのニイラさんと、在ミヤンマーアメリカ大使館クラブのレストランでシェフとして働くジュード君との結婚式があり参加しました。結婚式は仏式で家族だけで行い、披露宴は300人余りを招待して盛大に行なわれました。式には亜範教育センターの生徒達も華やかな伝統衣装でお祝いに駆けつけました。
亜範日本館インターナショナルはコーデネィターの結婚ブーム。
トルコ亜範日本館の町さん、モンゴル亜範日本館のアリマさん、そしてミヤンマー亜範日本館のニイラさん、皆様お幸せに。
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ミヤンマー亜範教育センターの生徒達も祝福に
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総本部館長 本間 記
■本間日本館総本部館長トルコ、イズミル市訪問
平成23年1月17日〜2月7日 |
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食品マーケットで食材を調べる本間館長
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亜範日本館インターナショナルが、その活動に重点を置く「ソーシャルビジネスプロジェクト」の一つであり、トルコイズミル亜範日本館の活動を支える、日本食レストランの企画調査のため本間館長が3週間滞在し市場調査をしました。
合気道開祖植芝盛平翁が故斉藤守弘師範へ、そして本間館長へと伝えた「米櫃の心配をして合気道を指導してはならない」の教えを基本的考えとし、支援活動の活動資金は自前で捻出し、さらに労働力も支援される側の方々で維持すると言うものです。支援とは継続する事が大切であり、その資金調達を安定させる狙いがあります。とりあえずは活動拠点作りを3月をめどに進める事にしました。
トルコ、イズミル亜範日本館コーデネイター
日本館総本部内弟子修了生 シアン.報告
■トルコ、イズミル亜範日本館オフィス開設
平成23年4月19〜21日
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合気道クラスで指導するシアン君(左)
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日本館総本部で内弟子を修了したイズミル在住のシアン.カロゴロス君の「合気修練道場」が開設しました。シアン君はトルコ合気会のアリ.ウルダク先生の門下生で、アリ先生の推薦によって日本館総本部で数度にわたり内弟子生活の経験があります。同時にこの道場はトルコ、イズミル亜範日本館オフィスとして今後の亜範活動の拠点となります。
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オープニングに集まった人たち
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イタリアから訪問したミケロ君を相手に指導するシアン君
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今回、イタリア講習会を終えた本間館長と私、ミケロ.ザンレイが訪問しました。施設は合気道の指導のほか、亜範活動の拠点とし、活動資金捻出のための日本食レストランなどのソーシャルビジネス展開の中心となります。また今後世界で活躍する日本館総本部内弟子修了者が集える場としたいとシアン君は考えています。
日本館総本部内弟子修了生
ミケレ.ザンレイ報告(イタリア パロマ市在)
完成したミンドナオ亜範教育センターはイリガン市の多くの方々に高い評価を得ています。これまで武道は格闘技としてのみの面だけ理解されており、一部有知識者には、子供の教育としてはネガテブな印象を持っている方もいましたが、教育センターの亜範活動によって大きく変わってきています。本間館長の「エンゲージドBUDOイズム」の思想に沿った活動が確実に実を結んでいます。
■「エンゲージド ブドウイズム」思考
Engaged Budoism 2008年に感じたこと
写真は一月、合気道を稽古する仲間が亜範活動として市内の孤児院 バランゲイ サンチアゴ テバンガを訪問し学用品などを贈っているものです。現在の子供達は恵まれた環境に有りますが、多くは近くのゴミ捨て場などに放置されていたという悲しい過去を持っています。
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外はまだ暗いうちから食事作り |
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夜明けの灯りで食事を詰める門下生達 |
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食事を貰って喜ぶ子供達 |
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ボランテアの門下生の皆さん、ご苦労様 |
3月10日にはリザル パーク プラザで160人のバジャオ族の子供、60人の路上生活孤児に食事や衣類などを提供しました。食事は若い門下生が朝4時から調理を始め朝7時には食事の提供を済ませました。若い門下生が亜範活動をする事は、恵まれた自分を確認する良い機会であり、本間館長が言う「分かち合う事によって救われる」の実践体験を積んでいます。このほかにも私たちは障害者のための合気道クラスなども積極的に行なっています。
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稽古着を縫うスタッフ |
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完成した剣杖バック |
道場運営費の助けとするため、トルコ、イズミル亜範日本館のシアン指導員から寄贈いただいた、ミシンと生地をもとに稽古着や木剣、杖バックを作って販売をしています。
ミンドナオ亜範教育センターコーデネイター
アバ,ヤンチャ報告
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センターのペンキ塗りをする寮生 |
教育センターで学ぶ生徒達の中から、今年は20人が大学を受験し、今日試験の結果が発表されました。結果は18人の合格でした。うち3人は医学部、3人は工学部、他は教育学部でした。
教育センターに寮生活している地方からの学生も4人合格しました。不合格だった人はもう一度頑張るそうです。不合格の人は残念でしたが、高い合格率でみんな喜んでいます。本間館長は始め支援くださる米国の皆様に心から感謝申し上げます。
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ヤダナボン寺院にて |
なお、支援を続けているヤダナポン寺院の孤児院には毎月1トンの亜範日本館支援米を届けています。子供達の朝食の様子です。
ミヤンマー亜範教育センターコーデネイター
ニイラ.サン報告
■バングラデッシュ、マデラッサイスラム女子教育学校 |
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亜範日本館のバングラデッシュ教育支援プロジェクトの2件目として完成した5階建てのマデラッサ女子教育学校には現在370人余りの女児が生活しておりその40%が孤児、残りは生活の困窮からの委託児です。火災によって旧校舎を失いテント生活をしながら教師たちの手で一年で一階の目標で建設、本間館長は毎年現場に出向き建築資材の購入費などの支援をしてくれました。
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工事が始まった男子校舎(一階部分は完成、7階建ての予定) |
現在第二期工事として、男子のための7階建て校舎建築に取り掛かっております。この工事現場はすでに本間館長、ブッシュ亜範インターナショナル、デレクターも視察して戴いております。 また孤児たちの食糧として毎月500キロの亜範日本館支援米を過去5年間贈っています。
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ダーマジカ孤児院、コンピュータークラス(2008年撮影) |
なおバングラデッシュ教育支援プロジェクト一件目はダーマジカ仏教寺院男児孤児院で、米国日本館総本部より2008年50台の新中古のコンピューターを寄贈、コンピュータークラスを一般に開放し、その収入を孤児院運営に使っています。
バングラデッシュ亜範コーデネイター
マジ.サカー報告
亜範日本館総本部国内活動報告
■ 20年目を数えた春の勤労奉仕
平成23年6月4日
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まずは体操から |
毎年春に行なっている勤労奉仕、今年で20年となりました。この奉仕作業は本間館長の誕生日の記念行事として公園に植樹をしたのが始まりです。現在はデンバー市公園局のプロジェクトに合わせて行なっています。これまで市内各所の公園、河川、バイク遊歩道などの清掃整備にあたり、その行動力はデンバー市より「日本館アーミー」と高く評価されています。今年はマテナス市立公園の清掃、ペンキ塗り、植樹、遊園地整備で70人余りの日本館メンバー、家族友人が参加しました。皆様ご苦労様でした。
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橋のペンキ塗り |
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植樹 |
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遊園地整備 |
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落書き消し |
プロジェクトリーダー
マーダリン 報告
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日本庭園の鯉幟を説明をするブッシュ日本館副会長 |
毎年春になるとデンバーや郊外の小中学生が日本館を訪問します。現在では子供達が日本館を訪問していますが、32年前に始めた頃は、日本から参加したボランティアの若い方々が、お茶、お花、日本語、着付け、合気道などを1時間半のデモショーに構成し、バックグランドに英語の解説テープを流してスタッフがデモをして小中学校を廻りました。春から夏休み前は一日数校を訪問する多忙さで、それが現在の日本館につながっています。
. 始めた頃は、日本から来たボランテアの若い男女10名近くが共同生活していた事から、一部日系人によって「あやしげなカルト集団」として当時デンバーの管轄であったサンフランシスコ日本総領事館に通報までされた時もありました。それも昔の話し、現在では、千人を越える子供達が訪問してくれます。
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絵から漢字の書道をする本間館長 |
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楽しいお昼の時間
(*写真はプライバシー保護からボカして有ります) |
子供が訪問したあとは必ず感謝の手紙や絵が届き、それを見るのがとても楽しいです。デモを見てDOMO弁当をたべて一人10ドルですが3ドルがコストで7ドルは日本館の様々な支援活動の資金となっています。
日本館総本部
館長 本間 記
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デンバーセスキューミッション前でスピーディーと館長 |
スピーディーと出会って11年になります。40歳位い、本名はわかりません。
訳有りの「この世界」では名前など聞く必要もなく、彼の名前「スピーディー」も彼が大きな交通事故を起こして障害を持つ事になったことから来ています。
出会った頃は松葉杖を使ってデンバーセスキューミッションの地下食道に自力で降りてきましたが、電動車椅子の今はミッションの前で私を呼びます。足は糖尿病で処置の施しが無いくらいになっています。彼は決して路上生活をしているわけではありません。一時はミッションで暮らし卒業した彼なのですが、交通事故の障害が残り仕事には就けません。福祉カウンセラーの保護を受けミッション近くのワンルームアパートで暮らしています。日に日に弱っていく姿を見るのは忍びないのですが、相変わらず陽気にジョークを飛ばす彼の健康を祈るばかりです。
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日本館ボランテアスタッフ、ミッションにて |
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東北大震災後日本館によって張り出した「米軍友達作戦」の感謝状
ミッションにて |
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キャサリンさんとエレンさんも参加 |
私どもは「路上生活者」と云っていますが、最近ミッションに集まる方々は必ずしも路上で生活している訳ではなく、100人100様の事情が隠されています。亜範日本館総本部有志は毎月第三日曜日の朝10時から夜9時近くまで食事支援を続けて21年になります。最近は親子で参加する姿も見られます。子供の頃からのこういった経験はボランテア精神の自然な育成が身につく良い機会であると思います。300食を越える食材は全て日本館直営店であるDOMO日本レストランから提供しています。
日本館総本部
館長 本間 記
平成23年1月度――325食
平成23年2月度――350食
平成23年3月度――350食
平成23年4月度――イースターに重なったため延期
平成23年5月度――320食
平成23年6月度――325食
1991年1月に食事サービス開始以来の合計62,159食
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日本館総本部ニュース
■総本部2011年も元気なスタート
平成23年度春季行動計画
*若手スタッフの育成
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若手スタッフの養成を目的とした新体制でスタートした日本館総本部。初心者専用のHPも開設(http://www.aikido.nippon-kan.org/)また初心者アドバイザーとして担当者は常に緑のバンダナを腰に着け、様々な相談に答える体制を作りました。歴史が長く門下生が多く、しかも上下に拡大した道場は初心者にとっては存在を確認するのが苦しいもの。そこで初心者クラスから一般門下生になって一年以内の方達に初心者担当をお願いする事にしました。もっと身近な意見交換をするためです。
今年の初心者の受講率は昨年を大きく上回る125人(6月現在)で昨年を大ききく上回っています。若手スタッフからの助言を元に、受講スタート日を変更した事が原因です。また初心者受講終了後の、一般門下生としての入門率も初心者アドバイザーシステムによって高くなっています。
ユースクラスは、昨年から急激な入門者数となり90人前後が稽古しています。ユース担当指導者であるノーエル,キャンプ先生、ジェフ,レグワールド指導員、ラジャー.フェィラー指導員の巧みな指導力と人間性によるものと考えられます。
本年は毎週土曜日一回の稽古からもう一日の稽古日を増やす事で企画を進めています。
日本館総本部発展の陰で、忘れてならないのは日本館の発展を築いたシニア門下生の事です。25年以上稽古を続けている方や、現在は稽古をしてはいないが常に道場と一体となっている方々への積極的なコンタクトは道場の歴史を正しく残す意味で貴重な事であり、役員会は記録リストの作成、感謝懇親会等の企画を考えています。
日本館総本部 副会長
エミリー.ブッシュ報告
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満開の桜の下で、でも今年は遅かった |
日本館総本部の袴着用者の集まりである「袴会」の懇親会が新緑の日本館庭園でありました。この会は本間館長の誕生会も兼ねてのもので有志40名余りが集りました。袴会は毎週月曜日が袴会クラスと定められ、とくに第一週の袴会は
「袴会ミーテング」として道場や亜範活動等の活動計画の検討、意見交換が行なわれています。
日本館総本部理事
デビット.ゲラス報告
■第18回円心空手VS日本館合気道
平成23年3月17日
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日本館美人門下生達によって敗者の内弟子はーーー |
今年も日本館の勝利に終わったボーリングトーナメント。なぜいつも勝利するのか、理由は簡単。日本館の平均年齢は高く、なかでもボーリングエイジが多い事。
若い門下生の多い円心空手に比較したら、体力こそ劣るものの経験は豊富。
二宮城光館長の誕生日をお祝いするため本間館長が呼びかけて始まったこの大会、今年も100名余りが参加して盛大な会となりました。会には在デンバー総領事館の三井領事ご一家も参加してくれました。三井領事は圧倒的に米国人の多い日本館のあらゆる行事に積極的にご参加下さり、日本と米国の草の根交流の筆頭役を務めてくれています。厚く感謝申し上げます。
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話が弾む両館長 |
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武道家は陽気であって良い。中央、三井領事 |
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勝敗は二の次 |
尚、今年のボーリングの景品はなく、景品購入費全額と、募金箱に寄付された合計額1200ドルを日本赤十字社に寄付いたしました。
日本館総本部
ジム.マタンチオ
■本間館長「アメリカ、グレイトOTAKU」
平成23年4月より
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昨年の撮影キャラバン隊と |
昨年夏にハリウッドからいきなり日本館総本部を訪問、本間館長を「おたく」として撮影をし、どこかに消えた不思議な取材陣。門下生からネットTVで出てるとの事。まずはご覧下さい。ただし本間館長は未だに「オタクって何?」と云っています。
編集部 記
http://www.hulu.com/watch/220947/americas-greatest-otaku-bighorn-otaku#s-p1-so-i0
■円心空手サバキチャレンジ選手滞在
平成23年4月14〜17日
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今年も日本から選手がやって来ました。二宮城光館長が創始した世界的空手、円心空手の世界トーナメントが今年も本部のあるデンバーで開催され、日本からの役員選手6名が日本館に宿泊しました。日本で円心空手を率いる指導者の多くは、過去にデンバーで内弟子修行を積んでおり、そのころの本間館長との交流が現在も続いているためです。
編修部
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イランの合気道家より届いた写真 |
イランの道友から近況を知らせる一枚の写真が届きました。イランの合気道は、合気道小林道場、小林保雄師範傘下で指導パイオニアであるアリ.アグサグロ先生のもと、イラン全土に数千人の門下生を持つ大きな合気道団体です。私は過去の訪問で素晴しい多くの合気道家達と知り合う事ができました。現在も多くのイラン合気道家達との交流があります。イラン合気道家は様々な面から合気道を求める心は深く、今後とも期待に沿えるよう努力したいと思います。
日本館総本部
館長 本間 記
■Dr.ミノル安井Inn of court定例パーテー
平成23年6月9日
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挨拶をする本間館長 |
6年余り毎年開かれている「Dr.ミノル安井Inn of court定例パーテー」が今年も120名を越えるデンバーや近在の法律関係者が集まり、日本館総本部日本庭園で開かれました。Dr.ミノル安井Inn
of courtは1996年に本間館長にコミ二テー ボランテア賞を授与しているほか、昨年はミヤンマー亜範教育センターにコンピューター5台を寄贈戴いております。晴天なったこの日、日本館に付属するDOMO日本食レストランのガーデンバフェで皆様にお楽しみ戴きました。この会を毎年ご紹介下さるケリー羽田判事に心から感謝申し上げます。
編集部―Inn of court: ミノルヤスイ法律機関ははコロラドに在る6つの法律機関の一つです。1996年に設立され、判事、弁護士、法学生の139人のメンバーからなっています。機関理念は司法機関として法の高潔な道徳性を保ち、新しい弁護士を育てることです。
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日本館総本部亜範インターナショナル
デレクター エミリー,ブッシュ 記
■在デンバー日本総領事館 久保和朗総領事離任
平成23年3月
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これまで3年余りの間、デンバー総領事であった久保和朗氏はこの度、国際交流基金ニューヨーク事務所の所長として転任されました。
元総領事は日本館総本部の社会活動の大きな理解者であり、自らもホームレス食事サービス等に奥様とご一緒に参加くださいました。また個人的にも様々な助言、ご指導戴いた事を厚く感謝申し上げます。
日本館総本部
館長 本間学 記
内弟子便り
*ミケロ.ザンレイ君
平成23年4月2日
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昨年4期間の日本館内弟子成就記念のお祝いの稽古でボコボコにされた後帰国した彼、なんとそれでもまた戻ってきて再度の内弟子。「長い内弟子生活で普通の生活に戻れないのではーー」皆の心配をよそにミケちゃんは今回もしっかりと内弟子を勤めました。現在は実家の町で良い仕事に就いているようですが、一応彼の好きな内弟子部屋は予約となっています。
ミケロ君の内弟子体験記が送られてきました。こちらをご覧下さい。(英文のみ)
デンバー大学修士課程を卒業後、日本で就職が決り、出社日までの5ヶ月間、内弟子修行をしました。八木君の稽古着には長い間、半分に切られた内弟子パッチが着けられていました。その頃は内弟子ではありませんでしたが、通学しながら内弟子と同じ稽古をしていたための特例でした。彼のリーダーシップと指導力はすばらしいものがあります。
若い彼女ですが、合気会3段の彼女は合気道小林道場の小林保雄師範の紹介による内弟子。東京生まれの彼女にとってデンバーは一番寒い季節。大変厳しく辛いシーズンであったと思います。それでも7月からまた戻ってくるとの事。根性アリ。みんな待っていますよ。
*先輩内弟子 トベイ.エッシェルメン氏
平成23年6月16日 |
16年前、日本館総本部の工事のころに内弟子をしていたトベイ.エッシェルメン氏が奥様と訪問。狭い屋根裏の工事で大きな体を曲げて補強のための溶接をしてくれたり、日本館総本部にとっては基盤を作った大貢献者です。
暫らく更新が出来ずに6ヶ月が過ぎてしまいました。東北大震災の影響で、様々な人々の奉仕作業で完成されている日本館HPにも遅れが出ました。
飛んでる館長、落ち着く暇もなく、日本震災支援の企画準備やバングラデッシュ2校目の学校建設の準備。「もう寿司屋にも行けなくなったよ、予算が足りない」と日曜休業していたレストランをオープン。自分の余暇は余り考えてはいないようです。
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常に現場と一緒。ミヤンマーの孤児院で食事をする本間館長 |
日本館庭園の樹木が大きくなり数年揚げていなかった鯉幟を、今年は東北大震災で被災した子供達の元気な回復を祈って揚げました。
本間館長、庭仕事の途中、何か必死で写真を撮っていました。「この野郎生まれたばかりなのに、必死で鎌首あげて俺をにらんでいる。デモ可愛いなー。無事に大きくなってくれよ」ですと。
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