ニュース&イベントレポート◆◆  
 

AHAN日本館海外活動報告
■AHAN日本館総本部「認定指導者」海外派遣研修
 

高野山にて

AHAN日本館総本部はAHAN活動に賛同し、道場の所在する地域においてAHAN本部の規定に沿った活動をしている流派、団体を超えた合気道家を「AHAN活動指導者」と認定しAHAN活動の啓蒙と支援をお願いしております。認定と同時に指導者教育も大切な課題で、特に将来活発な活動が期待される指導者は幅広い視野で体験を重ね、組織や団体に拘らない「大きな心」でAHAN活動ができるよう研修を行っています。特に日本に関する情報知識は合気道を通してのみの情報となり、ともすると視野の狭いものとなっている傾向にあり、「各国の合気道の現状や日本に対する現実的な体験」を提供する事によって優秀なAHAN活動指導者の養成を目的としてこの研修制度があります。


スーパーで買出し

宿坊にて

今回はトルコ共和国のイスタンブールを本拠地にトルコ全土で合気道指導をされトルコ合気道の先駆者であるアリ ウルダーグ先生が日本とメキシコを訪問、多くの体験をされました。アリ先生は和歌山日高道場の熊谷研二師範の門下生です。熊谷師範は商社勤務でトルコに就任中はじめて日本人指導者として合気会合気道を普及さ
れました。今回の研修はAHAN日本館総本部が研修奨学金として全経費を負担し、本間日本館総本部館長が同行しました。


日本派遣研修     
 平成18年4月24日〜5月5日

 


高野山にて

ラジオ体操に参加

日本館総本部訪問は2度目となるアリ先生はデンバーの総本部に数日滞在、本間館長と日本に出発しました。本間館長曰く「互いに英語もトルコ語も通じない中年男の愉快な二人旅」であったようです。旅日記は「アリ先生との10日間」をご覧下さい。

編集スッタフ


キシコ派遣研修   
 平成18年5月11日〜5月22日

 


地図を前にアリ先生の国、トルコを紹介

10日間の日本研修を終えた本間館長とアリ先生はデンバーに舞い戻り、時差ボケも直らないままメキシコ研修のためAHAN日本館メキシコ、メキシコ武産合気道を訪問しました。フラナンド.ロメン先生の手配により5ヶ所の道場を訪問稽古をしました。それぞれの道場は組織団体も異なる関係にありましたが、アリ先生に少しでも多くの合気道アミーゴたちとの交流の機会を持っていただくために配慮したものです。


世界遺産のソチミルコにて

モームステイを快く引き受けてくれたホセ氏と


ホセ氏宅の歓迎会で踊る

陽気なメキシコ人、
トルコ人気が合って踊りだす。

 日本語英語そしてスペイン語の3ヶ国語、しかも今回はトルコ語まで絡んで混線気味、しかも日本館総本部とのやり取りはメールのみ。コミニケーションの不手際が存在した事も国際プロジェクトではやむを得ない事。本間館長の企画主旨は「毎回メキシコシティーでのみ講習会をやっていては、中には時間的にも経済的にも参加不可能な方も多い。たまには時間の都合の付くメキシコシティーの門下生と一緒にバスツアーをして、普段講習会に参加してくれている方々の道場を訪問することも大切な事である。今回はトルコからアリ先生も迎えているのでタイミングは丁度良い。予算はAHAN日本館総本部が負担し、訪問先の道場には経費負担をかけない事。ただしそれぞれの道場で講習費を集め自己道場の運営に役立てる事はかまわないが、余りの高額な講習費を取る事はAHANや私の意に反する。日本館総本部および私は一切の金品を受け取らない。また大きな歓迎パーテーなど派手な事はしない事」というものでした。
 それぞれの訪問先道場でアリ先生は歓迎を受け、元気に稽古をされ、また懇親会ではお得意のトルコ民謡を歌い、滞在した家の主であるホセ氏とは肩を組んで歌いながら歩くほどの仲になってしまったそうです。メキシコ人独特の陽気さとトルコ人の陽気さが一体となったのでしょうか。


ケレタロにある合気道の道場で

武田流合気道の道場の皆さん


武田流の方々を指導するアリ先生

メキシコ武産合気道で指導するアリ先生


アリ先生、フラナンド先生、本間館長、
ベネ ズエらからのゲストの方と

UNAM大学道場で指導するアリ先生


メキシコ国立大学合気道部の皆さんと

アリ先生、クアトラの合気会道場で指導


アルベルト先生、アリ先生、ロベッカ先生

アルベルト先生の門下生たちと

この企画の実行に当たりフラナンド先生、ロシオ先生、アルベルト先生、ルベッカ先生そしてメキシコ武産合気道の相談役ホセ氏など多くの方々に感謝いたします。

総本部スタッフ記





AHAN日本館メキシコ グアテマラ活動報告
 平成18年4月30日


AHAN日本館メキシコのフラナンド先生一行はAHAN日本館グアテマラ開設とホームレスの子供たちを救済している「アルデラスインファンテレスSOS」支援講習会を開きました。AHAN活動の輪がまた一つ広がりました。 詳細はこちらをリンクして下さい。

AHANメキシコより

http://mexicoaikido.com.mx/Guatemala/guatemalaseminarreport.html



AHAN日本館ブラジル サンパウロ活動報告
 


サンパウロAHANの関係者の方たち
   左からリオニ先生、ロメウ.ツマ国会議員、パトリシアAHAN専属弁護士、
ワリミア.ミランダAHANサンパウロ世話人


AHAN日本館ブラジルのコーデネイターであるルック.リオニ先生はブラジルの「CONSEG」ナショナルセキュリティーカウンセルの招きで、サンパウロ議会に設けられた青少年問題に関するプロジェクトで合気道プログラムを担当する事になりました。また青少年担当の警察官にも指導し、合気道を青少年と警察官の潤滑油として役立てようのプロジェクトです。
AHAN日本館ブラジルは最も活発な活動を展開しております。このホームページ内にも多数の記事が掲載されています。

AHANリオより




日本派遣文化交流スタッフ募集要項発表 
 平成18年6月1日
 

日本館総本部は文化交流活動プロジェクトとして1990年から秋田県東成瀬村との人事交流事業をしております。これまで日本館関係者100名余りが訪村し、また教育委員会に所属し小中学校や地域エベントで活躍する長期滞在者も多数就任しています。
 このたび06年07年の交流スタッフの募集要項が発表されました。要項は英語版のみで発表してあります。




AHAN日本館国内活動報告
路上生活者食事提供プロジェクト基金募集講習会
 平成18年6月17日〜18日


食事サービスをするステファニー.ヤップ先生

16年を重ねたAHAN日本館総本部の路上生活者食事提供プロジェクトの1年分の運営資金を集める基金募集講習会が開かれました。特別ゲスト指導員にAHAN認定指導員である合気道サウスフロリダ(フロリダ州ハリウッド、www.aikidosouthflorida.com)のステファニー.ヤップ先生を指導者として2日間の講習会を開催し80余りが参加、3000ドルの純益金が集まりました。
 ヤップ先生のダイナミックな指導法、明るい人柄は日本館門下生人気NO1の指導者で、AHAN活動の理解者でもあります。今回の講習会には食事提供日が組み込まれ、2時間の野外武器稽古の後は木剣から包丁に持ち替えて下拵え、ヤップ先生、アシスタントのホセ.フェグロアさんも、下拵えから夜の食事サービスまで先頭に立って積極的に活躍されました。ヤップ先生はメキシコ、ブラジルなど過去のAHAN日本館の活動にも協力いただいております。


指導中のヤップ先生

ヤップファンが押しかける


木剣稽古に気合が入る

強い日差しの中で熱心に稽古

16年目のAHAN日本館総本部の路上生活者支援プロジェクトはデンバーレスキューミッションにおいて第3週の日曜日に有志によって続けられております。日曜の朝稽古後、有志によって野菜の下拵え、肉切り、3時間ほどかけて350人前後分の料理が8割方調理されその後ミッションで再調理されます。メニューは柔らかく(歯の悪い人、急いで食べて飲み込むので)簡単に食べれて(とにかく早く食べたい)多少の刺激があって(アルコール、薬物などで味覚が鈍い人も多い)源材料費が年間安定しボリュームがある事などを考えた末、現在のメニューであるチキンカレー、ミートボール、揚げ餃子、50個余りの大きなキャベツと3キロのベーコンを使って調理される炒め物に落ち着きました。キャベツとベーコンの味は多くのアメリカ人の好む家庭の味、カレーは多くを占めるヒスパニック系の方々に好評です。それにデザートとパンが付きます。これが16年間の経験から生まれたメニューです。


下拵えをする講習会参加者

玉ねぎを切るヤップ先生「涙が出る前に切る」速さ

この基金募集キャンペーに参加くださった皆様、そしてヤップ先生ホセ指導員ご協力ありがとうございました。


ヤップ先生と日本館ボランティア

日本館の底力はこの女性たち

過去2ヶ月間のサービス
5月度(18年5月21日)――――――275食
6月度(18年6月19日)――――――325食
1991年1月に食事提供を始めてからの合計―――4万3千293食

AHAN会長 E.ブッシュ記




春の勤労奉仕15週年記念     
 平成18年6月3日
 


ソレ!行くぞ

今年の春の勤労奉仕は15年を重ね、その記念とすべき大掛かりなプロジェクトをデンバー市公園局と協賛で行いました。今回の奉仕は12ブロック(約1600メートル)の用水河川の両側、つまり24ブロックに渡る落書きの上に塗装する作業で、60人余りの日本館メンバーによって約120ガロン(約500リットル)の塗料が塗られました。市当局では7ブロック程度が日本館の1日の仕事量と見積もっていましたが、日本館の機動力はさらに5ブロック、しかも半日で仕上げてしまいました。本間館長は長い柄のペイントローラーを持った参加者を前に「今日は野外での杖の稽古です。そしてこれが合気道日本館にふさわしい武器技講習会です。高額の金を払いリゾート地で現実から逃れて合気道講習会を開く師範もおりますが、たまにはドブ川に入り落書きと向かいながら現実を考える事も大切です。とくに子供と一緒に参加の方々、あなたの姿は必ず子供の心に焼きつく事でしょう。」と激励し本間館長が先頭に立ちドブ川に入って行かれました。参加の皆様お疲れ様でした。


ローラーを杖に持ち変えて

1600Mのペンキ塗りが始まる


長い作業が続く

結構決まっているクリス君。

日本館で最も元気な二人
     モーリスブラウンさん(83才サングラス)と次に続くハインズさん。


塗装前

塗装後


子は親を見習いーー。


本間館長から昼食が出る。

もちろん、本間館長も働きました。 

現場リーダ J.ベーリー 記




大量の中古コンピューター寄贈される
 平成18年5月14日
 


AHAN日本館総本部が行っている「新中古コンピューターを必要としている国々へ」プロジェクトはモンゴル、メキシコ、ネパールなどの諸施設に寄付されています。特にモンゴルにはこれまで100台が寄贈されています。これらのコンピューターは日本館の門下生や一般市民からの寄付によって集まります。
 他の団体が呼びかけて集め、それを大量に寄付下さる事もあります。今回はスティプルトン ローラリークラブから大型トラック一台分、67PCU,45モ二ター、15プリンターその他の寄付を戴きました。日本館コンピュータースタッフによって調整され必要としている国々に発送されます。ありがとうございました。
 現在、新たにバングラデッシュへの寄贈を計画、コンテナーラインを調査しております。

依田 記



小中学校日本館訪問シーズン終わる。   
 平成18年1月〜6月
 


夏休み前の6ヶ月間、日本館にはデンバー近在の小中学校の生徒たちが「校外研修」で日本館を訪問します。今年もこの期間1500名以上の子供たちが訪れました。日本館には他では見る事の出来ない日本的内装、民具展示室、日本庭園、そして日本レストラン。加えて各種日本文化のデモ、優秀なスタッフの説明などが整い、日本文化の体験の場として有効に活用されています。
 子供たちは休日以外のしかも午前中に来るため、ガイドやデモチームのスタッフは仕事の都合を付けて来なければならないのですがどのスタッフも喜んで協力してくれました。特に日本館アドバイザーのジョン.クルーさんと日本館副会長、AHAN会長のエミリー.ブッシュさんは今年30校以上のお世話をしてくれました。ありがとうございました。

日本館会長 D.ケリー




日本館総本部ニュースETC

日本館日本庭園拡張   
 平成18年4月15日〜23日
 

日本館の庭園は11年前に本間館長によってわずか14時間で造園されました。重機のレント料が賄い切れず、フル稼働して岩を置き、なるべく早く完成しようとしたことが逆にこだわりのない自然な完成を生みました。やがて故斉藤守弘師範の手直しを受け、その翌年には有名レストラン評価誌「ザゲッツ」の全米8000軒の日本レストランを対象にした評価調査によって庭園を含めた「雰囲気、装飾」部門で一位、総合で全米五位にランクされました。この庭園によって日本館レストランDOMOが繁栄しています。
 今回さらに拡張工事をし「仏の庭」として瞑想スペースを完成させました。ここには「瞑想の像」が安置されることになっており現在ブロンズ製作を依頼してあります。作業に協力いただいた皆様ありがとうございました。       

編集部 記



円心空手日本支部一向日本館滞在 
 平成18年4月19日〜23日



日本各地にも多くの傘下支部を持ち、世界各国にも多くの支部を持つ、円心空手創始者、二宮城光円心会館館長と本間日本館館長との友好関係は長く「私が日曜の朝公園で木剣や杖の稽古をしていると遠くの方で木の枝に随分長いサンドバックを下げて稽古されている人がいました。数年後偶然にそれが二宮師範であった事を知りそれから意のお付き合いです」と本間館長。両館長ともそれぞれの道をデンバーで歩み始めたときからの出会いがあったのです。
 円心会館道場正面の柱は日本館道場正面の柱と同じ大木を分け合ったものです。対抗ボーリング大会は11年続く友好行事です。
また円心会館に長く滞在した日本人内弟子たちとの交流も長く、そういった方々が大会出場のため指導者となって門下生を引率して本間館長を訪ねてくれます。今回は4名の元内弟子たちが4名のファイターを連れて訪ねてくれ、日本館の内弟子部屋に滞在してくれました。勿論、二宮館長の了解を得ての事です。
二宮館長の益々のご活躍をお祈りするものです。   

E.ブッシュ記



中期稽古総覧      
 平成18年6月19日〜30日


日本館門下生の稽古状態や技の習得度を観察する「総覧」が11日間にわたって行われました。日本館は発足以来「昇級、昇段審査」は行わず、生徒個人の稽古出席数、AHAN日本館プロジェクトへの参加状況を基本とし、指導員からの技術レベルなどの報告、最終的にはそういった資料を基にして、最終的に本間館長が総覧において確認するシステムをとっています。ともすると試験を重視し技本位になりがちな部分の補いとして有効です。日本館の発展はこの辺りにあるようです。              

編集部 記



内弟子近況



今回は女性が2人、男性が2人の4名を紹介します。左から
内弟子は2期目のヘクター君(32)ルイス君(23)エンジェルさん(21)そしてクリスさん(21)です。それぞれ内弟子期間は異なりますが、一日平均3−4時間の稽古、道場作務などをこなしています。


本間館長とハイキング

開拓博物館へ

 

内弟子担当、J.ホーガン記

 



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