私、エミリー.ブッシュAHAN日本館会長はAHAN日本館バングラデッシュの開設に伴い、今後の活動計画の打ち合わせ、および状況視察のためバングラデッシュを訪問し、AHAN日本館バングラデッシュ世話人のマジ.サカー君と彼の家族の暖かい歓迎を受けました。
講習会などでトルコを訪問していた本間館長と合流、ダーマジカ寺院の孤児院を訪問、今後3年間を目標にすでにスタートしている「支援米プロジェクト」などの打ち合わせをしました。支援米プロジェクトは本年2月の本間館長のバングラデッシュ訪問時に子供たちが米飯を山盛り食べる明るい顔をみて決心したものです。
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何事かと野次馬が集まる |
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交渉成立、リキシャトラックに積み込み |
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寺院に到着 |
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倉庫に積まれた支援米 |
今回の訪問では、支援先施設の現状の視察、毎月必要とする米の量、定期購入や搬入方法など「継続維持システム」の確立に努めました。今回は食料米2トンを実際に買出しから搬送まで同行し確認、ダーマジカ寺院の食料庫に納めました。今後毎月500キロの米が届けられます。
ダーマジカ寺院は約500名の子供を常時収容しているだけでなく、衣食住はもちろん、教育、医療などが提供されています。特に医療部門では全員バングラデッシュ人でありながら、イスラム教徒の医師、キリスト教徒の看護士、ヒンズー教徒の看護助手、仏教徒の用務員さんが、少ない基本医薬品をやり繰りしながら頑張っておられました。
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調理場視察の会長 |
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調理場の奉仕者たちと |
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食事中の子供たちと |
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年長者が食事サービス |
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医療スタッフと |
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500人の医薬品はこれだけ |
今後のバングラデッシュにおけるAHANプロジェクトは支援米の継続と医療業務に携わる日本館メンバーで医療チームを結成、子供たちに基本衛生、維持などの指導のための派遣、施設調理室の改善と水道設備の充実、などを計画しております。
さらにパリス私立学校からの招待を受け、園児から小学生までの各クラスを訪問、大歓迎を受けました。上級生クラスでは折り紙やカードゲームなどで交流、子供たちからは歌のプレゼントがありました。
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アメリカの歌、ウイーシェル.オーバーカムで歓迎 |
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子供たちは大歓迎 |
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子供たちと折り紙をする |
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母親たちと |
首都ダカの中央駅の前で「シーランド」と云うホテルを経営するマジ君一家は、このプロジェクトに積極的に協力してくれているほか、滞在、観光など親身になってお世話をしてくれました。誠にありがとうございました。
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マジ君家の女性たちと |
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マジ君のご両親と |
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タクシーは断り移動はリキシャで |
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食事も選ぶことなく、ローカルで |
尚、8月15日と9月16日にそれぞれ500キロの支援米が届けられました。領収書を掲示いたします。
AHAN日本館バングラデッシュ世話人マジ君の手紙を掲載します。
ダーマジカ寺院からの感謝状は次のニュースに掲載してあります。
ブッシュ記
■野球コーチ?本間館長バングラデッシュ訪問
平成18年7月25日〜7月28日
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汗だくで野球指導の本間館長 |
トルコ訪問中であった日本館本間館長はAHAN日本館バングラデッシュの状況視察、および支援米流通システム確立のため訪問していたエミリー.ブッシュAHAN日本館会長と首都ダカで合流、活動を共にしました。
本間館長は日本館総本部から持参したグローブやバット、ボールなど4チーム分の野球道具を持参し、ダーマジカ寺院の孤児たちに野球を指導しました。子供の頃から柔道や合気道一筋であったため「野球なんかまともにやった事はないよ」という本間館長でしたが取り囲む200人余りの子供を相手に汗だくで指導しておりました。またサッカーボールも現地で購入、寄贈されました。
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クリケットのスタンス |
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グローブを手に |
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如意棒として、クッションバットを手に老師 |
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心つくしの昼食で持て成してくれた |
この野球用品は訪問5日前の総本部で突然「野球用品を集めよう」との本間館長の呼びかけで集まったものです。それについて本間館長は次のように述べています。
「世界各国で恵まれない子供たちと出会い、私たちの出来る限りの事をしてきました。2月にバングラデッシュで子供たちと出会いました。施設の2階から下の広場を見ますと子供たちがボロ布のようなものを巻いて作ったボールとバットのような棒切れで遊んでいました。クリケットでもあり野球の様でもありました。
帰館後、この子供たちに自分が何をシェアーできるかを考えました。合気道家である私は当然、合気道を通して役に立つ事を考えました。しかし今この生活環境にある子供たちに二教だ四方投げだと指導して何になるか疑問を感じ、武道教育の限界のようなものを感じました。この国の「武道感」を考慮しての事です。まだまだ映画のシーンへの憧れに近く、子供たちに合気道を正しく指導するには大変な時間が掛かると判断しました。それよりも、今子供たちが興味を持っている事柄からはじめ、ただ単に体を動かすと言うことだけではなく、チームワークなどが学べる野球やサッカーなどが適していると考えたのです。私は子供の頃から球技には興味は無かったのですが、今回はインスタントコーチとして石ころのホームベースの前に立ちました。子供たちは大変な興味を示してくれましたがルールがまだわからずボールがあちこちから飛んできて大変でした。久しぶりに無邪気になれ楽しいひと時を過ごす事ができ感謝しております」
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整列して迎えてくれました |
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熱の入った演武 |
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演武の子供たちと |
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ボールを使って体捌きを指導する |
翌日、本間館長はパリス私立学校で子供たちの中国系武道の演武を見学後、体の捌きなど「力で受けない動き」をボールなどを使って指導しました。
今回の訪問ではAHAN日本館総本部から野球用品やサッカーボールのほか絵本や文房具などがAHAN日本館バングラデッシュを通して贈られました。
寄贈品の購入にあたり多くの日本館総本部メンバーからの寄付があったことを明記します。ありがとうございました。
ダーマジカ寺院からの感謝状を掲載いたします。
ブッシュ記
■アイルランド「結びマット」支援講習会 本間館長訪問
平成18年8月9日〜8月16日
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シモン先生、奥さんのラーラさん、子供たち |
合気会アイルランド‐AOI(シモン.チェラチニー先生www.aikikai.ie)の要請により本間館長はアイルランドの首都ダブリンから北西に3時間余り、ノーザンアイルランドの境界に近いDONEGALで開かれた合宿において3日間の指導をしました。
南北アイルランドは複雑な事情が絡み、時には世界のニュースの話題となりますが、そういった問題はAHAN日本館の関与すべき事ではないと考えており、ここでは双方にとってポジテブなニュースをご紹介いたします。
南北から集まった13道場、60名余りの参加者は道場となった宿泊センターで自炊をしながら参加してくれました。これだけでも画期的な事です。
シモン先生はイタリア合気会で長い間稽古指導をされている父親の影響で育った2代目合気道家、奥さんのラーラさんとアイルランドに転居、現在の活動を始めました。今回の講習会の目的の一つである「結びマット基金」はシモン先生が小型トラックにマットを積んで各施設で指導する移動道場やコミニテーセンターなどにマットを寄付するために使われます。今回の収益は約5千ドルでした。
本間館長、アシスタントとして同行したトニー日本館総本部指導員トニー.ドラン君の渡航滞在費一切はAHAN日本館総本部が負担しました。
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稽古風景 |
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武器稽古 |
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参加者に収益金の報告 |
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終了後も協力して |
日本館は設立以来、独立道場であり、いかなる他流派にも「影響力を持たず、されない」ニュートラルポジションを維持しています。今回の様な講習会は日本館ゆえに可能な事で、この支援講習会が各道場から沢山の参加者が集い成功のうちに終る事の出来た原因です。参加いただきました皆様に深く感謝しております。合気道の稽古を通して相互の交流と理解が益々発展する事をお祈りします。来年はダブリンで支援講習会が予定されています。
尚、AHAN日本館総本部はシモン先生をIISA(AHAN日本館総本部認定指導員)に認定しました。IISAは世界各地で流派団体にかかわり無く、人道、文化活動など社会貢献を通して「愛と平和」の社会的実践を行う合気道指導者に与えられます。
私が、講習会などの感想をまとめています。(英文のみ)http://www.nippon-kan.org/studentcolumn/travels_in_ireland.htmlこちらをご覧ください。
トニー記
■日本館日米文化交流プログラム派遣員報告
平成18年7月18日より3ヶ月間 |
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現在日本に派遣中のテファニー.プライスさんから活動報告が入りました。日本館総本部は文化交流活動プロジェクトとして1990年から秋田県東成瀬村との人事交流事業をしております。これまで日本館関係者100名余りが訪村し、また教育委員会に所属し小中学校や地域エベントで活躍する長期滞在者も多数就任しています。
今後もこのプログラムは続けられ日本館メンバー希望者の中から選考され派遣されます。
テファニーさんからの報告をご覧下さい。http://www.nippon-kan.org/studentcolumn/japan_internship.html(英文のみ)
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オフィスにて |
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子供たちと折り紙 |
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子供たちと遊ぶ |
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子供とゲームを楽しむ |
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マシュマロを焼く |
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伝統行事で滝打たれ |
日本館スタッフ記
■響岳太鼓トルコ公演プロジェクト、本間館長トルコ訪問
平成18年7月19日〜8月4日 |
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アンカラ、カッパドキア公演 |
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イスタンブル公演 |
本間日本館館長は本年10月31日からトルコのアンカラ、カッパドキア、イスタンブルで開催される「信濃国松川響岳太鼓国際コンサートシリーズ、トルコ公演」の企画打ち合わせのためトルコを訪問しました。日本館は日本伝統音楽を通しての国際交流として長野県松川村の響岳太鼓の協力を得てこれまで01年、04年デンバー(米国)05年、リオデジャネイロ(ブラジル)で公演をしております。このたびはAHAN日本館トルコ(アリ.ウルダグ世話人)の全面的協力を得て企画されています。アンカラは在トルコ日本国大使館主催、カッパドキアは所在市であるウルギュップ市主催、イスタンブルはAHAN日本館総本部、AHAN日本館トルコ共催で開かれ収益金はトルコ腎財団、トルコ自然保護団体TEMA財団に寄付されます。
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土日基金で公演の打ち合わせ |
■本間館長トルコ各地指導
平成18年7月29日〜8月4日
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アンカラ道場前で |
響岳太鼓公演で滞在中の本間館長はバングラデッシュAHAN活動に参加後に再びトルコに戻り、アンカラやイスタンブルの合気会合気道トルコ道場、地中海に面した都市イズミヤのイールル大学(9月9日記念大学)などで講習会をしてくれました。多忙なスケジュールの中で積極的に行動される本間館長に感謝します。
トルコ在、バヌ記
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アンカラ道場稽古風 |
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イスタンブル道場で |
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イズミア市のイールル大学前でアリ先生と |
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イールル大学合気道クラブの皆さんと |
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アーマンド君、ブッシュAHAN 会長、本間日本館総本部館長と日本館庭園にて |
ニカラグアの首都マナグアからアーマンド.エスペノーザ君が日本館総本部にやってきました。これまで幾度か彼の渡米を試みましたが、彼の病状や、アメリカ移民局の手続きなどの都合で2年間を要して実現しました。
アーマンド君は5年前に癌の手術をし現在も癌と闘っている23歳の法学部の学生です。4年前ニカラグアを指導訪問した本間館長が彼と出会い,彼の誠実な人柄、そして前向きな生き方に感動し「アメリカを見てみたい」と云う彼の希望をかなえてやる事を決意、今回の訪米となりました。ビザの取得が大変難しく、また病状の変化などにより幾度かのチャンスを逃しました。昨年秋には、日本館総本部メディカルスタッフのレイ.ハウ医師をニカラグアの彼のもとに派遣しています。
渡航費用を捻出するため支援テーシャツを製作、2度の販売で200枚余りが日本館総本部メンバーによって購入されました。
彼の滞在中は実に多くの方々、とくに法曹界や政府関係者、メディア関係者が研修、見学の場を提供してくれました。また自宅に招き「アメリカンファミリー」を体験させてくれた方々もおります。
このプロジェクトにご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。
館長コラム「時をくれた青年」をご覧ください。滞在アルバムも掲載しております。
アーマンド君から滞在記が届いています。(英文のみ)こちらhttp://www.nippon-kan.org/studentcolumn/armandos_letter.htmlをご覧下さい。
エミリー記
■路上生活者食事支援プロジェクト
平成18年8月20日・9月17日 |
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いつもの様にいつもの時間にシェルターに集まり、大切な日曜のひと時を捧げて16年。あえて感動も無く、ただ黙々と奉仕をし、グッドナイトといって暗くなった家路に付く。このプロジェクトは日本館総本部のメンバーたちによって支えられております。深く感謝申し上げます。シェルターで食事中の写真はプライバシーの尊重から掲載しておりません。
7月度(18年7月16日)――――300食
8月度(18年8月20日)――――325食
9月度(18年9月17日)――――280食
1991年1月に食事サービスを開始以来の合計――4万4千298食
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ディメン指導員を囲んで |
日本館はこれまで30年間7歳から15歳の子供たちを対象にレギュラー、アドバンスの2クラスに分けて指導しております。季節にも寄りますが現在70名ほどの子供たちが稽古しております。ユースプログラムは子供のみではなく、父母など大人たちにも各面で協力を戴いております。その一つ、稽古中の見学は遠慮していただく代わりに月に一回「ペアレントデー」があり子供と一緒に稽古に参加するとと云うものがあります。 ペアレントデーに関しての説明書http://www.nippon-kan.org/classes/youth_program.html があります。こちらをご覧下さい。(英文のみ)
昇級会は終業式であり、昇級レベルの生徒全員に免状が渡されます。日本館は開設以来、昇段昇級試験を行なっておりません。熱心な稽古、日本館AHAN活動への積極的参加など日本館独自の昇級基準を採用しています。
この日は父母など関係者も多く集まりこの日を互いに祝福しあいました。上級生や内弟子によるデモも行われ賑やかな一日でした。
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元気に稽古 |
また、今回から技、稽古態度等優れたユースは年齢に満たなくとも本間館長の審査を経てアダルト一般クラスで稽古できるシステムを作り、3名が許可されました。
ユース指導員ディメン記
■日本館、コンピューターに占拠される?
平成18年9月9日 |
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リサイクルした新中古コンピューターを必要とする国々に贈る「コンピューターリサイクルプロジェクト」はこれまで200台余りがモンゴル、メキシコ、ネパール、ニカラグアなどに贈られています。これらのコンピューターはデンバー近辺の企業や個人が日本館に持ち込み、日本館スタッフ(チームリーダー、エリック.モアー)が調整しています。調整にはユースプログラムの稽古を終えたアドバンスメンバーや大人たちも協力しています。
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皆で運び込み |
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この後の調整が大変 |
今回、デベロップメント.パスウェイ社から70台のコンピューター、55台のモニターなど大量な寄付があり、道場のホールは山積みのコンピューターに占拠されています。今回の寄付はバングラデッシュのダーマジカ寺孤児院と学校に贈られる事になっています。
CPプロジェクト担当モアー記
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館長室にまで入ってくる鳩子 |
日本館総本部の所在地はデンバー市中心街の入り口にあります。ビルや商店街の増加にともない、日本館内の日本庭園は生き物にとってオアシスのようです。リスや狸の家族、夜10時過ぎに現れる狐、さまざまな鳥、草取りで驚かす蛇、近所の猫、トンボやキリギリス、コオロギ、カマキリ、季節ごとの蝶、池には蛙、小魚、巻貝などなど賑やかです。
そんな日本庭園にまたお客様です。夕食を楽しむお客様のテーブルに乗ってこぼれたご飯などのテーブル掃除をしている白鳩が現れました。人に慣れており逃げる事も無く、テーブルからテーブルに移動しては掃除。このままでは他の動物の餌となることを心配し捕獲保護。今は「鳩子」の名前を貰ってオフィスで朝夕美しい鳴き声を聞かせてくれています。ただオフィスのスタッフが私より鳩子に夢中なので少し気に掛かります。
日本館内弟子ドック、玄ベイ記
幾つもの活動が、しかも世界規模となって同時進行し、編集デスクにレポートや情報が滞ってしまう。追いかけるように次の企画があり更新する時間さえない。
多くの善意で運営している日本館、活動内容を常に公開して支援者に報告する義務がある。自分の上部団体や先生に知れるとまずいからーーと前置きして日本館の活動を支援してくれる匿名合気道家も実に多い。
日本館の翻訳スタッフ、今回はアーマンドのスペイン語通訳で大活躍。日本語訳は記事や館長コラムは翻訳が間に合ったけれど、手紙や感謝状は英文のままで掲載しました。
依田 記
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忙しい合間をぬってやっと食事
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総リーダーである本間館長、少しもジッとしていることなし、今まで稽古をしていたと思ったらレストランのキッチンで料理を作っている。アレ居ない、と思ったら海外指導。益々お元気な館長です。写真はやっと許可を貰って掲載しました。食事はキッチンの下でかき込む忙しさ。師は12月だけ走っているのでは無いようです。
ジェースン記
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