日本館AHANモンゴルプロジェクトの一つとして、モンゴルの代表的民族楽器である馬頭琴10張を購入しました。この楽器はモンゴル人に最も親しまれている楽器です。この馬頭琴は現在モンゴルでは「ハン ホール」つまり「馬頭琴の王様」の称号を持ち、その作品はイギリスのエリザベス女王にも献上された実績を持つ、ULAMBAYAR(ウランバーヤーさん)と供にやってきたもので、日本館内にあるモンゴル住宅ゲルで組み立て調律などが行われ、地元のメディアも取材に来るなど注目を浴びました。
現在デンバーとその近辺には1500人程度のモンゴル人が生活していますが、慣れない生活環境のため様々な問題が生じています。特に共稼ぎ家庭の子供達の世話のため呼び寄せられた老人達を心配する声が多くなり、そういった老人達への配慮が急がれている他、米国で育つ子供達への伝統文化継承もアイデンティテー形成の一つとして急がれています。またモンゴルの急激なグローバル化によって伝統的文化が薄れてはならない,と云うモンゴル大統領の発言に有るように、モンゴル伝統文化の積極的な紹介も必要とされています。この馬頭琴は慰問やクラスの開設などによってモンゴルコミュ二ティーだけではなく広くアメリカ社会との交流のためにつかわれます。
計画では5月に日本館一行がモンゴルを訪問し購入の予定でしたがSARS問題の為計画を変更したものです。
日本館とモンゴルの関係についてはこのホームページの「ニュース&エベント」や「人道人権活動」をご覧下さい。
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