日本館合気道の行事◆◆  

■日本館 春季集中稽古スタート
 平成15年5月21日

日本館の稽古法、および技、理念の確認を目的とした5週間の集中稽古が始りました。組織も大きくなり門下生も多くなると、他道場で修業された方や他の講習会や道場で稽古した日本館門下生などが多くなります。本間館長はこれ等の事に関しては、「出稽古は良い事であるけど、其れによって自分を過信したり、特異性を主張する様では危険である。その落とし穴から抜けれずに自分の道を進む人も多い。よそに行って得たものを得意げにみせたり、その違いから価値観の高いものと誤解する凡人は多いものである。出稽古とは自分の道場にしっかりと誇りを持ち根の付いた者のみが可能であり、其れの出来ないものは、一心で瞑想をしている静寂の禅堂にブラスバンドを持ち込む様な物である。とくに米国においてはこの傾向が強く誠に残念である。数多くの流派や道場、指導者を訪ね歩いても、実際は自己で得たものよりも訪ね歩いた数に溺れているケースが多いのです。数百の寺を巡っても門前だけなら、小さな寺でもいいから奥深いところで自己を磨いた方が良い、と言うのが私の考えです」と明確な判断をされており、日本館を「自分の味をもった町の小さなハンバーガー屋」と表現し「日本館は何処でも同じ味のハンバーガーチェーンではない。日本館門下生に紹介すべき師範は私の責任において門下生にとって得る事の大きい師範を流派、団体を超越し、礼を尽くして日本館に招聘し、合気道日本館を理解戴いたうえで指導をお願いしている。反面、他道場の技を稽古中に誇示する者に関しては忠告の上で改善の無い時は離場を薦めることもある」と答え、指導者としての厳格な意志を明確にしております。今回の集中稽古はいわば合気道日本館の技と理念の禊です。この集中稽古は無料で月曜日の第1クラスに日本館の技の確認、水曜日の第3クラスに円心空手指導員を招聘し合気道に弱い突き、蹴り、そしてその対策などのクラスが開かれます。