人道 人権援助活動◆◆  

■3月度ホームレスフードサービス  
平成15年3月16日

13年間、毎月第3週に行われているこのサービスは、今回も朝稽古終了後都合のつく門下生が野菜の下ごしらえ、肉の切り込みなどの奉仕、午後5時からのサービスに備えます。時間になるといつもの顔ぶれが集まり手際よく作業が進み夜9時頃それぞれの家路に向かいます。よく「どんな感じですか?」と意味不明な質問を受けますが、これに対しての本間館長のコメントです。「始めた頃は考える事も多く日記に書き留めたりもしましたが現在では日常の一部となったようで「別になんら感ずるものは無い」というのが心境です。かといって「何事も無い」というわけで有りません。シェルターには書き切れないほどの人生模様があります。しかし彼らからみた私達もその人生模様のひとコマでありあえて書き残す事でもない、というのがこの頃の心境です。私が始めた13年前と今日では対象となる人々は大きく変わり、最近感ずるのは「企業戦士の吹き溜まり」との表現が適当でしょう。日本語で話しかけてきたり日本食に通じている事を感じさせる発言をしたり、以前のように「この韓国人は中華料理をよく作りおまけに日本語も話す」などという事はなくなりマナーも良くなりました。アメリカの経済状態が不安定である事を感じる今日です。疲れた戦士たちに私達の食事を楽しんでいただき、ひと時の安らぎが得られるなら私達にとって最高の幸せなのです。世界が平和である事、これこそがこういった人々を減らす最大の要素であり、いま険しい道に進みつつある国際情勢がすこしでも早く落ち着いてくれる事を祈るものです。」この日も350食を提供しました。
(シェルターでの写真はプライバシー保護のため公開しません。)