ニュース&イベントレポート◆◆  
 

■モンゴル大統領、6大臣一行 日本館訪問
 平成16年7月18日
 
 

博物館訪問の大統領ご夫妻

モンゴル国大統領バッグベンド・ナッザグ氏、同大統領夫人オユンベルグ・アザッツレン女史は7月18日午後7時30分、日本館を訪問されました。本間館長の案内で館内視察後、日本館付属レストラン「DOMO」の日本庭園で、デンバー在住のモンゴル同胞の歓迎を受けられました。
この席で、ボルド・ラブダン駐米モンゴル大使より日本館のモンゴル国内での人道活動が紹介され、本間館長には大統領及び同夫人より次のとおりの感謝のお言葉と、モンゴル国民の英雄、横綱朝青龍の写真額をプレゼントされました。

大統領「在デンバーモンゴル老人たちへの貢献、モンゴル伝統文化の紹介等多くの分野でモンゴルの為に尽くしてくれている事を感謝します。」
同夫人「モンゴル国内の恵まれない子供達の為に色々な活動をされている事に感謝します。これからも頑張って下さい。」


またこの一行に同行した、モンゴル最高位ラマ僧チョイザムズ・デンブレル師は「寺院等の再建に寄進いただき感謝しています」と述べ、日本館道場正面に参拝後、気軽に参拝者の応対をしてくれました。
今回の大統領ご一行には、他に、国防長官、外務大臣など総勢20名余りのモンゴル要職者が同行しました。
大統領ご夫妻一行は本間館長手作りの日本食を楽しまれ、午後9時半、日本館を後にしました。


モンゴル国大統領日本館到着

日本館ゲル前に立つ大統領夫人、本間館長、
エミリー・ブッシュAHAN会長


ゲル内で寛ぐ大統領ご夫妻。立っている方は
駐米モンゴル大使

大統領から記念額を贈られる本間館長


大統領ご夫妻と本間館長

チョイザムズ師とブッシュAHAN会長、本間館長


ゲル内のチョイザム師と本間館長

日本館内視察のモンゴル閣僚一行


夕食会の一行

同行したミュージシャンと



国内講習会報告

岩間信神合気修練会 胆錬塾塾長 斎藤仁弘先生
 平成16年7月23日〜27日
 


陽気で明るい仁弘塾長ご一家

ボルダー市にて

家族旅行でデンバーを訪問した岩間信神合気修練会 胆錬塾の斎藤仁弘塾長は、日本館の求めに応じて2日間の特別指導をしてくれました。急な日程発表にも関わらす80人以上が参加、また、斎藤仁弘先生を慕う多くの門下生もアメリカ各地から集まりました。
奥様の 久子さん、そして3人の息子さんも、富士山の5合目に相当するデンバーで、息苦しさ、そして時差ボケと戦いながら元気に稽古されました。
 厳しく激しい稽古でしたが、仁弘塾長御一家の参加で講習会全体が大変明るく和やかなものになりました。


デンバー滞在中の24日、塾長御夫妻は結婚記念日を迎えられ、多くの門下生の祝福を受けました。御一家はロッキーの夏を楽しまれ元気に帰国されました。


指導中の仁弘塾長


フロリダからのヤップ先生と久子塾長夫人

ネバダからのビンセント先生


故斎藤守弘師範の遺墨を斎藤仁弘塾長から贈られました。



モンゴル「希望学校」支援 アスぺン講習会
 平成16年7月9日〜11日
 

AHAN活動について語り合う本間館長

コロラド山岳地域の合気道道場による合同講習会が、アメリカでも有数の高級リゾート地アスぺンで開かれました。この会はデンバーから6時間余り南西のテユライドで「山道場」を指導している私、リック・トンプソン(日本館指導員)の呼びかけに「CMC合気道アスピン」「アスぺン合気道」の協力で実現したもので、近辺の中小11道場から45名(内、指導者7名)の参加者がありました。
 この会はAHAN日本館本部が企画し展開している、モンゴル「希望学校」への支援活動の一つで、この学校での職業訓練、PCトレーニング、音楽情緒教育などの機材として、中古コンピューター、中古ミシン(新しい型の物は高度で自己修理が出来ない)を贈る活動です。
 この講習会について本間館長は私(筆者)に次のように厳しい意見と決意を述べています。
「支援講習会は必ずしも金銭的、物質的な成果を作り出す為だけではなく、多くの合気道家に、開発途上国における合気道事情を説明し、感心を呼び起こす、という重大な目的もあります。また高価、贅沢な講習会が横行する今日、こういった営利目的ではない講習会を展開する事によって、一部の日本人指導者に自覚を促す目的もあります。支部を持たない小さな独立道場の日本館に可能な事が、自称数百の傘下道場を持つ大師範に出来ないのは、やらないからです。高額な講習料を取り、開祖の言葉を借りて自己を包み、その言葉の実践のない指導者を焙り出す事、そしてそういった指導者が、それに気が付き、行動を起こす刺激剤となればAHANプロジェクトの大きな前進と考えています。
 私の目的の一つには、開発途上国の熱心な合気道家が、自己の力で道場を運営できる経済基盤を持てるように援助する事であり、例えば、コストの安さを逆に取って、木剣や杖、その他、合気道の必要とする稽古着、袴、などの縫製品作りや、道場と併設したレストランの展開、物産品の輸出販売など独立支援の開拓にあります。
特に合気道稽古用品に関しては、合気道家さえブランドに拘らなければ米国内の高級品と変わらない品物が半額以下で入手でき、それを開発国の合気道家が購入する事によって、苦境のもとで合気道に励む世界の多くの道友に、誠の合気道の心を贈る事が出来ます。
私はこういった事業を、残された人生の目標として、私を必要としている人の為に捧げたいと思っています。最近、多くの米国内の若手指導者からも賛同の声が上がっており大変力強く思っています。」

本間館長のこの決意は積極的な開発途上国の訪問指導などによって実践されており、多くの道友から感謝されています。

今回の合同講習会においての1292ドルの収益は全額、モンゴルへのコンテナー費用の一部として使わせていただきます。
この講習会を突然訪問してくれた、アスぺン合気道生みの親であるトム・クラーム先生始め、多くの参加者に心から感謝申し上げます。
リック・トンプソン記


基本からの稽古

武器稽古では足の動きを見せる為、袴を脱ぐ


講習会主催道場側からの寄付を受け取る本間館長

訪問してくれたトム・クラーム氏



海外講習会指導報告

本間館長メキシコ巡回指導
 平成16年6月18日〜6月28日
 

AHANメキシコ主催(メキシコ武産合気道、フラナンド・ロマン先生、メキシコシティー市)定例合気道講習会がメキシコシティー市、クアルタ市、カラパ市の3市で行われました。
今年二度目のメキシコ訪問をした本間館長の指導は、メキシコシティーから2時間余りのクアルタ市にある合気道クアルタ(アルベルト・マサノ先生)道場の講習会から始まり、3日間、延べ120人の参加者がありました。この訪問に関する本間館長のコラム「心の里帰り、メキシコ クアルタ合気道を訪ねて」をご覧下さい。


道場前にて、
左よりフラナンド先生、 アルベルト先生、
奥さんのルベッカ先生、 ロシオ先生

クアルタ道場での稽古風景

メキシコシティーに戻った本間館長は、メキシコ武産合気道のランク別講習会で延べ120人を指導後、ベラクルーズ州のカラパ市に移動、カラパスタジアム柔道場での3日間の合同講習会を指導、延べ140人余りが参加しました。この会にはこの地域の4道場に加え、ベラクルーズ市からもロベルト先生一行多数が参加して下さいました。


メキシコ武産合気道でのアドバンス講習

クアルタ武器稽古

この講習会のアレンジをしたフラナンド先生、ロシオ先生、大型のバンを提供し、自らドライブをしてくれたセニョール ホセ、通訳やドライブをしてくれたウイマー氏、私達を心から歓迎してくれた、合気道クアルタ道場のアルベルト先生ご夫妻、カラパ市のガブリエル先生、アルトロ先生、フランシスコ先生始め、多くの合気道家に感謝申し上げます。尚、カラパ市の合同講習会の収益はAHAN メキシコを通じてメキシコ小児癌治療滞在施設に寄付されました。
このメキシコ指導には日本館門下生のデイゴ・ロドリゲス君がスペイン語通訳、そして館長のアシスタントして大活躍されました。日本館門下生チャールズ君、マージャリーさんご苦労様でした。


移動の途中で

大活躍のデイゴ君と船上稽古



本間館長ニカラグアを訪問−AHANニカラグア設立講習会のため
 平成16年6月29日〜7月5日
 

ノーマン指導員、本間館長、ニカラグア大学体育局長、スーザン先生

メキシコ巡回講習会を終えた本間館長はニカラグアに移動、主都マナグアの合気会DEニカラグア(スーザン・ケニー先生創立、ノーマン・ナバロ指導員)の合同講習会の指導をしました。
 この訪問は、日本館AHANプロジェクトの一つとして中央アメリカ大学ニカラグア校武道場を中心に3箇所の会場で行われたもので、延べ150人余りが稽古に励みました。
AHAN活動の一つには、経済格差による「取り残され道場を救う」と言う本間館長の強い意志が反映しており、積極的に活動が進められています。今後、道場が自立運営できる為の事業展開がおこなわれます。ニカラグアの合気道パイオニアとして活躍され、今回AHANニカラグア代表を引き受けて頂いたスーザン ケニー先生を紹介した館長コラム「地域格差と合気道 ニカラグア女性合気道家の苦悩」をご覧下さい。 

第一道場稽古風景


第二道場稽古風景

AHANについて語る本間館長


第三道場稽古風景

道友の皆さんと



AHAN活動報告

中古コンピューター、縫製ミシン リサイクル運動始まる
 平成16年7月1日
 

AHAN新プロジェクトとして始まったこの運動は、予想していた以上の反響があり、すでに門下生や一般個人、団体から寄付された46台のコンピューターセット、7台の縫製ミシンが集まりました。今後、日本館門下生でコンピューター専門家のボランティアの皆さんによって調整をし、モンゴル、ニカラグア、ブラジルなどの学校、施設、道場などに寄贈されます。このリサイクルは今後も続き、モンゴル、ニカラグアに調整センターを置き、パーツの販売などで、現地道場支援の資金とする事になっています。寄贈希望者は日本館にご連絡くださるか、直接お持ち込み下さい。寄付領収証の必要な方は、日本館のPC専門家が審査のうえ発行します。
日本館は連邦政府公認非営利団体で寄付額は免税の対象となります。


寄付されたコンピューターの一部



それぞれの勤労奉仕
 平成16年6月5日
 

日本館ヤングボーイズ、2人で142歳

恒例の勤労奉仕が行われました。この奉仕は年数回、デンバー公園局との共同事業として、市内の公園、ハイキングコース、などを整備するものです。
今回は河川公園の整備で、雑草刈、ペンキ塗りなど「かなりキツイ」作業に日本館メンバー65人余りが参加してくれました。
日本館も30年近くなり、参加者も5歳から83歳までと年齢層も幅広くなりました。其々の体力にあった「自分に出来る仕事」に朝早くから汗を流します。こういった活動は15年続けられており、親子での姿も多くなりました。
武道家である前に「良き市民」であることをモットーに、日本館は「コミュ二ティーの中の武道道場」として今後も勤労奉仕を続けて行きたいと思います。
参加の皆様、ご苦労様でした。                 
依田 記








プロジェクトスタッフの皆さん
左より、日本館副会長のエミリーさん、デンバー市公園局のジョーンさん、市会議員のローズさん、日本館コーデネーターのメアリーさん、本間館長



人物往来

夏のコロラド日本人師範会
 平成16年7月14日
 

池田主席領事(左から2人目)をお迎えして

コロラド在住の日本人武道師範による恒例の「日本人師範会」が日本館のDOMOレストランで開かれました。
この会には、在デンバー日本領事館の池田主席領事をお迎えして、コロラドの日本武道事情をご説明申し上げました。池田主席領事ご自身は学生時代に合気道を稽古されておられました。

参加師範は矢口豊先生(松涛館空手)黒羽貞治先生(和道空手)大高修一先生(柔道)二宮城光先生(円心空手)田名部博之先生(和道空手)本間学先生(合気道)の六師範でした。


コミ二ティーからの評価
 
平成16年6月10日 ■「ミノル・安井財団」法職会より
コロラド在住の弁護士、裁判官、検事による「人権活動家、故ミノル安井氏を偲ぶ年次総会」において、日本館のコミュ二ティー活動が紹介され、その活動が高く評価承認され、承認の楯が贈られました。
平成16年6月16日 ■コロラド日米協会より
コロラド日米協会主催行事においての日本館からの賛同援助に対して。
平成16年7月18日 ■モンゴル国大統領より
日本館を訪問したモンゴル国大統領より、日本館AHANのモンゴルプロジェクトに対して、感謝の言葉と記念の額が贈られました。
平成16年8月5日 ■駐米モンゴル大使より
7月のモンゴル大統領訪問レセプション始め、在デンバーモンゴル人に対する貢献に対して。



編集後記
 

今回の更新、随分遅れてしまいました。とにかく日本館は「やる事」が多く更新が追いつかない程なのです。更新は数カ国語にも訳す為さらに時間がかかってしまいます。

モンゴルの大統領日本館訪問は本間館長がメキシコ、ニカラグア訪問中にいきなり飛び込んだ話。訪問時間は3時間程度ですが、お迎えするまでは何かと準備が必要で、夏休暇でスタッフの不足している事もあって少し慌てました。15人余りの米国シークレットサービス要員が睨みを聞かしたこの訪問は、やはり本間館長も緊張した様です。一同が帰ってから、酒をグーと飲み干した館長「開祖だってモンゴルには入れなかったけど、日本館にはモンゴル大統領自身がやって来た」としきりに強がりを云っていました。

本間館長のニカラグア訪問は、とっても有意義であったらしく、今後のプロジェクトについて早速行動を始めています。しかし帰国した時の館長は体が汗疹だらけ、「二時間稽古したあとで直ぐに現われた、暑かったね、でも俺は敏感(デリケート)なんだよね、環境に」とおかしな自慢。

現在、日本館のロビーはコンピューターに占拠されている状態、意外な反響にスタッフ一同驚いています。協力の皆様有難う御座います。

本間館長、8月は一切の外部スケジュールを取らず「暑中、一ヶ月マラソン稽古」を日本館門下生と行っています。9月からの過激スケジュールに備えての自主稽古で、多くの参加者で盛大なクラスと成っています。   
依田 記



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