ニュース&イベントレポート◆◆  
 

■デンバー公園管理局から感謝状
 平成15年12月5日
 
  日本館は、デンバー市が主催する市民参加の公園整備事業「ハンド オン デンバー」でこれ迄春、秋13年間にわたり、中心的な活動をしています。本年も其の活動実績が高く評価され、デンバー公園管理局より感謝状を戴きました。このプロジェクトはもともと日本館がデンバー市の公園管理局に申し出たことによってスタートしたものです。
表彰式はデンバー市長ジョン・ヘッケンルーパー氏の挨拶で始り、功労者、団体
の表彰がありました。日本館からは代表としてエミリー・ブッシュ日本館副会長、 メリー・パオ日本館指導員が参加しました。
パオさんはここ数年ボランティアコーデネイター、そして現場ゼネラルリーダーとして活躍、その素晴らしいリーダーシップが日本館の大切な力となっています。この表彰は参加された多くの日本館メンバー全員に与えられたものであり、皆様に深く感謝申し上げます。

エミリー、市担当者、メアリー




■子供クラス昇級発表会
 平成15年12月6日
 
子供クラスの昇級発表があり65名の子供達が昇級しました。
子供クラスは週一回、初級・中級クラスとアドバンスクラスの2クラス開かれており、トム・デーメン先生が担当しています。また都合のつく3級以上の大人が積極的にボランテア指導しています。
それぞれの武道教室にはそれぞれの指導方針がありますが、「昇級テストが無い」というのが日本館子供クラスの大きな指導方針です。
道場経営において「試験」は道場収入の大きな部分を占めるため頻繁に行われるのが通常ですが、本間館長の指導理念によって行われておらず、月謝25ドルの他は昇級料や試験料など一切必要としません。
其の事に関して本間館長は80人余りの保護者を前に「アニメの番組を見たいのに、朝早くから道場にやって来る子供さんは本当にご苦労様です。道場の隅でひっくり返って朝寝をする子、足を投げ出してボケーとしている子、前夜は遅くまで起きていたのでしょう。子供も大変ですね。何て思っていますと、立ち上がって傍で技の出来ない子の手をとって教えてみたり、とても2−3分の試験なんかで子供は分かりません。よく『もっとビシビシやって欲しい』と話される親御さんもおられますが、日本館の子供クラスは新兵の教練場ではないのです。一列に並べ、号令にあわせてロボットのような人間に教練するところではありません。たった2時間でベストキッドにする映画のようには出来ないのです。幼年の子から年長の子までゴチャゴチャとやってる内に自然に遊びのルールが理解でき、序列が出来て、子供軍団が整います。其のサークルが大体6ヶ月です。日本館ではそのタイミングをみて昇級をしています。基準は稽古日数のみです。これまで、このシステムに苦情があったという事は一度もありません。日本館の指導法をご理解してくれた親御さんたちによって子供クラスは維持されています。誠に有難う御座います」と日本館の昇級基準を説明しました。


会の終わりには、デーメン先生に生徒代表から感謝の言葉とバラの花束が贈られました。
日本館の子供クラスに関しては、
GAKU HOMMA著
Children and the Martial Arts
(英文:ISBN1−55643−139−2)
を御購読下さい。


■ 日本館初心者クラス アンケート調査 
 平成15年12月10日
 
日本館には年間6期の初心者クラスで、400人から450人の初心者が入門します。一回の初心者クラスが12クラス、それを終了するとレギュラークラスに入る事ができます。40%余りはこのクラスに進みます。また初心者クラスを終え、一息入れてから改めてスタートする人もいます。
今回は、本年1月から10月までの5期分、363名余りを対象に郵送回答によるアンケートをお願いしました。これは続けて稽古している方より、なんらかの事情で稽古をやめた方からの意見を「貴重な日本館改善と発展の助言」と考え行われたものです。
率直に日本館の指導に関する意見を聞き、問題点を焙り出し、今後の初心者クラスや日本館の運営全体に役立てようとの考えからです。
発送363通(うち72通が転居などで配達できず)のうち42通が回答を寄せてくれました。質問事項は14項目でした。
日本館の指導法、指導哲学には全員好意的でしたが、初心者クラスからレギュラークラスに移った後に急激なレベルの違いを感じる、と言う意見がいくつかあり、日本館スタッフはこの問題を緊急に検討する事にしました。また「私は稽古をしたいのであって、武道感や日本の武道背景など必要ない」などの意見などもありました。さらに内容を検討して、来る2004年の初心者クラスの内容充実、そして責任ある指導の参考にする事になっております。回答にご協力下さった方々に厚く御礼申し上げます。



■在モンゴル・モンゴル老人忘年会
 平成15年12月14日
 

伝統家屋ゲルの前で
 デンバー在住モンゴル老人が集い、忘年会が開かれました。この会は日本館AHAN主催で、日本館内のモンゴル伝統住居ゲルとDOMOレストランを会場として行われました。今年は新しい試みとしてカラオケ大会を企画、50歳以上の35名が熱演、審査員の「甘すぎる」審査の結果、抽選でトップ3が選ばれ参加者全員を入賞とし全員に景品が贈られました。
この会は、祖国モンゴルを離れて訪米し、孫達の世話をする老人達の「憩いの会」としてAHANプロジェクトとして昨年から始まったものです。
モンゴル人の若者達が率先してこの会の手伝いをし、モンゴル風の餃子ボウズなどを朝早くから作ってくれました。
日本館AHANは、モンゴル国内の孤児救済活動、デンバーモンゴル新聞の発行援助などを継続しております。また寺院修復の資材援助も行なっています。
モンゴル側の世話役となったアプトシ氏始め、後援下さった多くの方々、日本館スタフ、DOMOスタッフの方々、お手伝い有難うございました。

手伝いのモンゴル女性達

再会、嗅ぎタバコの交換


微笑がもれる

話が弾む


感謝状を贈られた本間館長



■ 日本館スタッフ年末慰労会
 平成15年12月28日
 

恒例の日本館オフィススタッフ、指導部スタッフの年末慰労会が開かれました。この会には、ボランティアとして日本館を日頃支えてくれている28名のスタッフと其の家族が集まり、年次報告の後、本間館長の手料理で楽しい時間を過ごしました。
報告される数々の活動報告に「それだけか!」と冗談を飛ばす者もいて一同大笑い。普段は自宅で留守番の奥さんなどから「そんなに!」との驚きの声が聞こえました。
また報告の中で、指導部スタッフであったアンドリュウ・ブレボン君が日本館を自主的に離脱した事が報告されました。日本館を利用しての個人的営利行為は日本館発足主旨の倫理に反するものであり、其の事実のあったブレボン君の自覚を促した結果です。今後日本館とは一切関係なく、日本館門下生時に得たべネフィットの自己営利活動への転用をしないよう日本館最高顧問、ジョン・ピストッネック氏より忠告した事が報告されました。

日本館の一切の運営は門下生のボランティアによって支えられています。それぞれ仕事や家族サービス、さらには自己の稽古スケジュールに合せて、週1,2度の各2時間余りを提供してくれています。日本館は1日平均40件余りの電話があり、オフィススタッフはそれらの対応によって多くの事を学んでおり、また指導部スタッフは、多くの初心者から計り知れない体験を学んでいます。これ等の体験はリアリティーある合気道感を育みます。ここでは具体的な紹介は出来ませんが、問い合わせの電話や、実際に初心者クラスに参加された方の中にはスタッフが頭を抱える人も結構多いのです。
また講習会やボランティア活動などの企画、実行もスタッフが受け持ちます。こういった体験によって合気道の技のみならず、日本館道場の運営やAHAN等の精神も学びます。
日本館スタッフ全員は自己の金銭的営利を目的とするものではなく、純粋な心で日本館発展のために努力してくれています。スタッフの皆さん、本年は誠に有難うございました。


スタッフの皆さん
 (入らなかった方すみません)

ニューリーダー、スコット・オイルソン



■ 稽古納め、年越稽古 
 平成15年12月29日・31日
 
日本館の年末行事が始り、29日は稽古納めが行なわれました。連休を前にして参加者は53名余りでしたが、全員熱心に稽古をしました。
また今年は通常の年越し稽古は行なわず、31日の午後11時30分から元旦の0時30分間の1時間、本間館長は03年に亡くなった故河辺茂師範の冥福を祈り喪に服しました。河辺師範は本間館長と同郷であり、長年にわたり日本館の発展に貢献してくれました。


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