文化交流活動◆◆  

■デンバー在住モンゴル老人の新年会
 平成15年2月1日

AHANプロジェクトの一つとして日本館が主催した旧正月会には60歳以上のモンゴル老人35名が集まりました。正月料理やセレモニーは在モンゴル青年会有志によって祖国の習慣をできるだけ忠実に再現しました。デンバーがモンゴルの首都ウランバートル市と3年前に姉妹都市提携をしてから急激にモンゴルの方々が移り住み現在は2000人以上が生活しているものと思われています。その殆どは姉妹都市提携を悪用した現地斡旋業者に仲介されて4000ドルから6000ドルを支払って実体の無い会社の出張員として米国に入国している人びとで、老人たちはこの家族の一人として孫の世話をするために渡米したものです。祖国とは違う生活習慣などから「とじこもり」状態にある老人も多く、なかには精神的に病的症状となり家族によって室内に監禁されていた例すらあります。日本館は米国に不法滞在している方のお世話はしておりませんがこのケースは人道的見地からAHANがこの会を主催しました。この会に参加できた老人たちは少なくとも家族の援助があって出席できた幸せな老人たちで多くの老人は参加のチャンスすらないのです。こういった問題が生ずるのは本来の姉妹都市提携のあるべき主旨を忘れ「物、金中心」の斡旋機関となっていることにあります。姉妹都市関係者の相手国もしくは自国への投資やビジネスの関与に関してなんらかの監督基準があっても良いのではないかと考えます。自己の利権のためにその隠れ蓑として提携を悪用する一部の人によって折角のモンゴルとアメリカの友好関係に深い溝ができてしまう事を私達は心配しています。老人たちは6時間余り本格的正月料理や伝統音楽を歌って楽しいひと時を過ごしました。今後年4回こういった会を開くことにしています。
(注:このケースはモンゴル、デンバーの姉妹都市関係についてのレポートであって他のケースには関係ありません。)


手伝いのモンゴルの若者

モンゴルの伝統正月料理

まずは長老を中心に男達は嗅ぎタバコの交換

食事の前のスー茶(塩味のミルク茶)

モンゴル有名歌手サラも駆けつけて

会も弾んで皆で合唱

楽しいひと時を感謝して

本間館長もこの日はモンゴル衣装で